乙 女 ゲ ー ム 日 和

乙女ゲームの感想をつらつらと……書くかもしれないし書かないかもしれない。

Cendrillon palikA【感想】

2023年、栄えある乙女ゲーム始めに選ばれたの作品が、【Cendrillon palikA】です!

オトメイトが、今後はSwitchソフトでゲームを発売するとなって、初めての完全新作となる作品でしたね。

Cendrillon palikAが発売された当初はSwitch未所持だったので、もちろんソフトを購入しておらず。

今回、貸していただき楽しくプレイさせてもらいました!

 

以下ネタバレありの感想となります。

 

玻ヰ璃[ハイリ]=ラリック

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人気投票で3位に輝くほど、プレーヤーから愛されたヒロイン 玻ヰ璃です。

どのルートでまさに王子様のごとく、攻略対象を救いまくります。いつも前向きで、未来を歩もうと声をかけてくれる玻ヰ璃が大好きでした。

いきなりですが、私の玻ヰ璃大好きシーンTOP3を開催します。

第3位 「はい!賄賂です!」と満面の笑みで賄賂を渡すシーン

嘘が付けない玻ヰ璃が溢れ出ていて、何でもないシーンですが大好きです。かわいい。同率3位に段ボールの中から「じゃーん!玻ヰ璃だよ!」って登場したシーンも好きでした。

 

第2位 攻略対象を泉に突き落とすシーン

泉に突き落として、「今までのことは全部流してあげます。だから、ずっと私のことを好きでいてくださいね」と伝える玻ヰ璃、あまりにも大好きでした。

 

第1位 自室のクローゼットから斧を取りだすシーン

この斧の一連の流れは本当に好きでした。自室のクローゼットから斧を取り出すヒロインに出会ったのは初めてです。しかも斧がひしゃげるほど叩いて物を壊そうとし、ある目的のために微笑みながら斧を人に向ける姿も最高でした。玻ヰ璃だからこそ為せる技でした。(このシーンに限ったことでは無いですが)嘘は苦手だけど、好きな人との未来のためなら命もかけるし、演技もする玻ヰ璃が優勝でした。

 

 

紫鳶[シエン]=クリノクロア

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まさにシンデレラモチーフのこの作品のパッケージを飾るに相応しい男だったと思います。パリカのスチルはどれもキラキラしていて大好きなんですが、特に好きなスチルが多いのは間違いなく紫鳶さんルートです。

キザなセリフをサラッと吐いたかと思うと、その後照れたりするところも、とっても可愛かったです。

この作品と言えば、全ルートで攻略対象の涙が見れるのですが、紫鳶さんの「助けて」という言葉と共に流された涙を見た時は、この人を助けなければ!!という使命を感じました。

 

憂漣[ユーレン]=ミュラー

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無口そうな見た目に反して、おもしろい男でした。私はどうしても序盤の玻ヰ璃を拒み続け、挙句に玻ヰ璃が死にそうになる展開での憂漣を許せず…。憂漣が明らか悪いのに歌紫歌のせいにしてたのがダメなんです。

でも他ルートとオマケでは安定におもしろい男を貫いてくれていて面白かったです。ハルモニアという調和者の存在も初めて出てきたので、それまでのルートちょっと違った感じでお話が進むので新鮮でした。あと初恋をかなり拗らせるタイプなので、哀哭エンドへの入り方があまり違和感がなかったように思います。

「アッサム!!!!」

 

廻螺[エラ]=アマルリック

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可愛い見た目して、すごく積極的でビックリしました。そして廻螺くんと玻ヰ璃ちゃんが並ぶと最高に可愛い。2人が一緒にアストロラーベとリンクしている所とか、純愛エンド最後のスチルとかも大好きでした。

純愛エンドの最後のスチルでの廻螺くんの「いつまでも、君の瞳に恋していられますように」ってセリフも心に残っているので、やっぱり廻螺くんの純愛エンドとても好きです。

あとこのルートでは唯一、玻ヰ璃のお着替えがあって、メイド姿の玻ヰ璃がとっても可愛かったです。

でも「涙を流すのは私がいる時にして、じゃないと拭ってあげられない」と伝えるイケメンな玻ヰ璃もいる。可愛いもかっこいいも兼ね備えている玻ヰ璃が優勝です。

 

黒禰[クロネ]=スピネル

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後から噛み締めるほどに、なんだか好きだったな…としみじみ思い始めたルートでした。終わった直後は特別好き!って思ってはなかったのに…何故でしょう。黒禰さんは一番最初にプレイしたからかも知れませんが。

最初は取り付く島もない程に邪険に扱われるけど、段々と玻ヰ璃に心を許していく様が垣間見えるので、とても良かったです。黒禰さんがそんな感じなので、玻ヰ璃の方から毎回しつこいくらいに押しかけたり話しかけたりするんですが、相手を見て引くべきところは引いてる所もあったので、初っ端から私の玻ヰ璃への好感度は高かったです。

黒禰さんが玻ヰ璃の頬っぺをつまむシーンが二度あるんですが、両方とも大好きです。何故か玻ヰ璃の言っていることを完璧に理解している黒禰さん。

あと個人的に黒禰さんルートを語る上で絶対に欠かせないんですが、過去に「憧れと呼ぶには欲深く、恋と呼ぶには綺麗すぎた」という女の存在がいたってことが凄いです。過去付き合っていた人がいる、好きだった女がいる、といった軽いものではなく、攻略対象の男にここまで言わしめる存在の女がいるって乙女ゲームでは珍しいと思います。

そんな存在に対して、玻ヰ璃が嫉妬をしつつも黒禰さんを救うのが好きでした。自分だけを見てほしいという綺麗ではなく欲深い感情を持った玻ヰ璃の人間らしさが好きでした。他のルートでも少しヤキモチをやくシーンがあったりするのですが、このルートでは前述の言葉があるので、玻ヰ璃の嫉妬の感情も際立つように感じました。

 

綸燈[リンドウ]=ウェステリア

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このルートが一番、玻ヰ璃が王子様でかっこよかったと個人的には思います。

「これからは私が綸燈さんを守ります。だから一緒に生きましょう」

「これからは、私があなたの生きる意味になります。だから私のために生きてください。」

この辺りはこのルートでの玻ヰ璃の好きなシーン何ですが、本当にかっこいい。

他ルートでやばそうな一面を垣間見てからの、綸燈さんルートだったので。すごくやばい人ならどうしよう…でも泣虎ルートではラストはそうでもなかったし…と悩んでいたんですが、過去の境遇もあり少し歪んでも仕方なかったのかな…と思います。黒禰さんルートの刈鐘の方がやばい人間でした。

過去の辛い状況でも1人で耐えていた綸燈さんを、夢の中とはいえ玻ヰ璃が救うシーンは私も嬉しかったです。

ただ、コレクションしていた人たちを遺族の元に返して謝罪したくらいみたいだったのですが、しっかりお咎めは受けて欲しかったなと思います。紫鳶さんに対して行った事は許されるべきことでは無いので。救われて幸せになることと、罪を認め罰を受けることはまた別の問題なので、お咎めを受けてから玻ヰ璃と幸せになるならば、何も問題は無いと思うので、そこだけ引っかかってしまいました。

 

泣虎[ナトラ]=ピオニー

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一番泣虎ルートで印象に残っているのが、1度なくした信頼をもう一度得るために、玻ヰ璃が誰にも話していない秘密を泣虎に打ち明けるシーンです。

玻ヰ璃の秘密はどれも【兄さんにさえ秘密にしていること】ばかりで、お互いを大切に想って、幼い頃から2人きりで生きてきたんだなぁと感じて、ラリック兄妹にウルっときました。泣虎ルートというだけで、泣虎は関係なくて申し訳ないです。

一緒にチーズケーキを食べたり、カンパネラを真ん中にして川の字で寝ているシーンが好きでした。玻ヰ璃と家族になって、【幸せな家族】を感じて欲しいなって思いました。

 

歌紫歌[カシカ]=ガレ

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彼にも過去の女がいました。私は黒禰さんから初めて歌紫歌が最後だったので、過去の女に囚われている男のルートで始まり、過去の女に囚われている男のルートでCendrillon palikAを終えました。

真相を兼ねているので、どうしても恋愛よりもそっちに重点が行ってしまって個人的にはカプとして好きとはならなかったです。

ちなみに玻ヰ璃の大好きなシーン第1位は歌紫歌ルートでした。なので、私としては斧を持ち出す玻ヰ璃に全てを持っていかれてしまいました。

でも純愛エンドの終わり方が良かったです。

【私たちは何度でもハッピーエンドを迎えるから】

中略

【私たちのハッピーエンドを始めよう一一。】

シンデレラモチーフということもあって、よくある童話の『幸せに暮らしました』で終わるのではなく、あくまでここから2人の物語が始まるといった終わり方だったのが好きでした。

 

 

最後に、Cendrillon palikA最初から最後まですごく楽しくプレイできる作品でした。

黒禰さんルートで突如呪いが解けたのは何故?とか、紫鳶さんが呪いによって死ななかったのは何故?みたいに疑問は残っていたりしますが、少々細かいところは目を瞑ることが出来るくらいに楽しかったです。

Cendrillon palikAを語る上で、玻ヰ璃を欠かすことが出来ない程に、本当に真っ直ぐで言葉や行動で攻略対象達を救い、未来を一緒に歩もうとしてくれる姿が大好きでした。

 

それては最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。