乙 女 ゲ ー ム 日 和

乙女ゲームの感想をつらつらと……書くかもしれないし書かないかもしれない。

これが噂の楽しすぎる乙女ゲーム福袋…ってコト?!

こんにちは。お久しぶりです。いつもは気が向いた時だけプレイしたゲームの感想を残していましたが、今回は少し変わった形の記録です。

 

 

実は先日、日頃から仲良くしてもらっているインターネットフレンズ(友人K友人R)と乙女ゲーム福袋】なるものを楽しんだので、そちらのお話をまとめていきます。

それはもう、やろう!となってからずっと楽しかったので、これを記録に残さねば…!となりました。

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まず初めに、たまたまX(旧:Twitter)にて、こちらの乙女ゲーム福袋の記事を見かけたことがきっかけでした。記録を残してくれていてありがとうございます!

 

季節外れの乙女ゲーム福袋大会|しろもの

 

こちらの記事を読み、おもしろそう!楽しそう!ということで乙女ゲーム福袋をやる事になりました。

 

私・友人K・友人Rは、居住地の関係で集まることが難しいため、今回は乙女ゲーム福袋〜遠距離ver.〜として、集まることが出来なくても楽しめるように、そして自分たちがさらに楽しめるように、独自のルールの元に行いました。といっても、会話の中で自然と生まれたルールなので、このブログを残すために初めて明確に言語化しました。

 

 

乙女ゲーム福袋 ルール

  • 3人が未プレイの乙女ゲームを、それぞれが2作品ずつ用意
  • 今回はSwitchソフトのみに限定
  • 選んだ乙女ゲーム(最低2本・最高6本)は全て3人全員がプレイ(感想を分かち合うことまでをセットで楽しみたいため)
  • 上記のルールにより、必ず自分がプレイしたい作品を選ぶこと
  • 『プレイしたい気持ち』がある場合、3人の誰かが積んでいるゲームも選択可能。また攻略対象を全員攻略せずに中断しているゲームも、この条件に当てはまる場合は選択可能
  • 今回は一週間の期限を設け、それぞれ作品を選び手元に用意する
  • あみだくじ前に、それぞれが用意した作品に①と②の番号を自分の中で振り分けておく
  • あみだくじの段階では作品名は伏せ、自分の手元に届いた時に作品を確認する
  • 手元に届いた後、中身の確認は3人同時に行う。それまでは開封厳禁

 

 

今回は遠距離ver.ということで、あみだくじにて、誰の手元に誰が選んだ乙女ゲームが行くのかを決定しました。あみだくじはアプリを使用し完全ランダムになるようにしました。

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一箇所ずつ選びたい場所を同時に伝えあった結果、3人全員が【1】を選んだ時は爆笑でした。

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全て時間が22:09なの、少し引いてしまう。会話が早すぎる

 

 

それでは、あみだくじの結果です。

 

 

ドン!

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 友人Rのゲーム①

 私のゲーム①

 

友人K

 友人Kのゲーム①

 友人Rのゲーム②

 

友人R

 私のゲーム②

 友人Kのゲーム②

 

 

 

あみだくじの結果を元に、それぞれが発送!

 

そして3人の手元に福袋が揃い、中身を早く確認したい気持ちをグッと我慢して………我慢して………

予定を合わせて、待ちに待った開封式!

ドキドキ!ワクワク!ソワソワ!

 

 

 

 

まずは、わたしの結果から!

 

 

ドン!!

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私の手元に来た友人Rのゲーム①が薄桜鬼で、すごく笑っちゃいました。

実はそこそこの年月、乙女ゲーマーをしている私ですが、アニメ等の他媒体を含めて薄桜鬼に触れたことがなく…。

乙女ゲーマーたるものプレイするべきか、でも今更か…という、『心が2つある〜〜』状態だったため、こういう機会でもないとプレイしないままだったと思います。普通に有難いです。

それはそれとして、友人R友人Kは薄桜鬼プレイ済みなので、「これは審議じゃないですかッ?!」と言ったところ、2人がDSでプレイした頃より6人も攻略対象増えているらしく…!?!ほな、薄桜鬼も有りかぁ!となりました。攻略対象6人って乙女ゲーム1本分ですからね!そんな追加されること…ある?!さすがのオトメイトの大黒柱・薄桜鬼すぎる。

開封式を行う前から、友人Rに「このゲームが私の手元に行って欲しいと思っていた」と伝えられていたので、何が来るのか本当にドキドキしていたのですが、開封して納得しました。

そりゃ完全未プレイの私が引くべきすぎる。無事に引きあてることが出来て良かったです!笑

友人2人は追加キャラの6人だけプレイすると言っていましたが、私と同じように12人全員をプレイして欲しいです。本気(まじ)で。

何はともあれ、仲良く3人揃って令和に薄桜鬼を楽しみたいと思います。幕末の恋…!幸せを掴み取るぞ…ッッ!

 

 

 

 

続いて、友人Rの結果

 

 

ドン!!

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真相がありそうな(あやふや知識)乙女ゲームと、明るい乙女ゲームで、友人Rが一番バランス良く引き当てている気がします!

時計仕掛けのアポカリプス、絶対に誰かが選んでくれそう!って思って期待していました。(他力本願)

巷の評価も良くて気になっていたので、後々プレイするのが楽しみです。いつ…プレイできるんだろう……

 

 

 

 

最後に、友人Kの結果

 

 

ドン!!

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こんなんずるいよ。2本同じソフトが並んでいるの、めちゃめちゃおもしろい。笑いという意味で引きが良すぎる。

まさかの友人Kの所にキューピット・パラサイトが2本もいく結果になったので、私の手元にある蝶の毒 華の鎖と交換することにしました。まぁどうせ全部回してプレイするので…。笑

正直3人未プレイの人気乙女ゲームなので、私も1回は候補に入れました。危うく3人同じゲームを入れる所だったので、別のゲーム選んで良かった〜!

 

開封式はビデオ通話を使用して、1人ずつ開封して中身を確認しつつ、ワイワイ話すことが、とっっっても楽しかったです!

 

 

 

さて、最後にそれぞれが選んだ作品の答え合わせです。

 

私 select

①蝶の毒 華の鎖〜大正艶恋異聞〜

公式サイト:Nintendo Switch 蝶の毒 華の鎖~大正艶恋異聞~

 

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…〜嵐を呼ぶ海賊〜

公式サイト:乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ~波乱を呼ぶ海賊~

 

この2作品でした。蝶毒に関しては、本編とFDがセットになったPC版を所持していますが、フルコンせずに中断していました。PCゲームはなかなか腰が上がらなかったので、今回友人2人を巻き込む形でSwitch版を一緒にフルコンしよう!と思い、入れました。R18ゲームはR18ゲームのままプレイした方が楽しいと思っている派ですが、今回はこういう形なので、全年齢版でもしっかり楽しめるかと思います。次こそフルコンするぞ!待ってろ、真島!

蝶毒が陰の乙女ゲームなので、もう一本は陽の乙女ゲームを選びたい!ということで、はめふら海賊です。プレイしたフォロワーさんや、ネタバレなしの感想を漁ったところ、おもしろいと言ってる方が多かったので、こちらを選びました。手元にはあったんですが、どうしても新作などが優先順位高くなり、プレイできていなかったので、これを機に3人で楽しみたいと思います。

 

 

友人K select

①キューピット・パラサイト

公式サイト:キューピット・パラサイト

 

②時計仕掛けのアポカリプス

公式サイト:時計仕掛けのアポカリプス

 

友人R select

①薄桜鬼 真改 風華伝 forNintendoSwitch

公式サイト:薄桜鬼 真改 風華伝 for Nintendo Switch

 

②キューピット・パラサイト

 

 

 

 

 

以上が今回の楽しい楽しい乙女ゲーム福袋の結果でした!

友人2人も色々考えて、お互いを巻き込んでプレイする乙女ゲームを選んでくれたので、今後はこの5作品を順番に楽しくプレイしていきます。

ちなみに、あみだくじの際に、みんなが選んだ大人気の【1】は友人Kが選んだ時計仕掛けのアポカリプスでした!

プレイしたあとに別の遊びも考えていたりするので、今後の楽しみが盛りだくさんです!

 

福袋をしよう!となってから各工程の実行がトントン拍子で進むくらい、一緒に乙女ゲーム福袋を前のめりに楽しんでくれた友人たちに感謝しつつ、楽しい乙女ゲーマーライフを今後も送りたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!まずは、幕末を駆け抜けるぞ…!

 

 

 

あやかしごはん〜おおもりっ!〜forS【感想】

私が一生大切にしていきたい大好きな作品が、2025年5月22日にSwitchに移植しました!!

本当に本当におめでとうございます!そして、ありがとうございます!

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写っている以上の本数を購入したんですけど、こんなに一つの作品を積んだのは初めてでした!

さて、こんなにも大好きな作品なので、当たり前のようにすでに複数回プレイしています。ですが、折角なので感想をブログに残すことにしました。

それでは、この作品のあらすじからどうぞ!

 

むかし、むかし………ではないけれど、

あやかしと人間が共存するとある村の片隅で、

あやかしにごはんを出すお店があったとさ。

お店の名前は、ごはん処“ぽんぽこりん”。

そのお店には、あやかしや人間が

おいしいごはんをもとめてやってくる。

そのお店を営むのは、人間に化けた妖狐さん。

”おいしいごはんを食べればみんな幸せ”が信条の

妖狐さんは7歳になる息子と一緒に、今日も今日とて、

おいしいごはんを作り続けている。

暑い夏が終わり、実りの秋を迎えようとしていたある日、

妖狐さんのお店に 1人の女の子がやってくる。

そこからこの物語は始まる。

あやかしと人間とおいしいごはんが登場する、

心がほっこりするお話のはじまり、はじまり。

 

父を亡くし、母子家庭で育った主人公。

その母親も亡くなり独り身となった主人公の前に、父方の祖母の知人と名乗る1人の男性が現れる。

それは、かつて祖母の家で出会った妖狐だった。 引き取り手がない主人公はその妖狐と一緒に暮らすため、引っ越すことに一。

引っ越した先にいたのは、7歳になる子どもと、主人公と同い年くらいの双子の兄弟。
彼らと住む事になった主人公は、妖狐の営んでいるごはん屋さんを手伝う事になり・・・・・・。

主人公は、その村で知り合った同級生やあやかし達と交流を深めて行くうちに、恋に落ちて行く。

甘く、切ない、不思議な恋物語と、あたたかくて、おいしいごはん。

一一主人公とあやかし達の、おいしくて不思議なお話が始まる。

 

ここからは個別のネタバレありの感想となります。見る場合は注意してください。

 

犬嶌 謡

私は人間編共通から謡ルートへ入る説得力がとても高いと思っていて、とても好き。

ということで、謡ルートの感想と共に、人間編共通の感想も残します。

 

人ともあやかしとも関わりたくなくて、一人でいたくて、いつ死んでもいいと思ってる、人間編の凛ちゃん。

そんな凛ちゃんが唯一、山で出会った狭霧に色んな話をしていたけど、狭霧は絡新婦という沢山の人間を食って封印されたあやかしだと判明。吟さん達にもう絡新婦と関わるなって言われ、納得できずに一人で狭霧に会いに行こうとする凛ちゃんへの謡の言葉が本当に良くて…。

「本当に大事な存在を見失ってんじゃねぇよ。

まやかしじゃなく、ちゃんとお前の目の前に存在してるヤツらのことをよく見ろよ!!」

(そんな事、言われたって……)

「よそ見すんじゃねぇ!そうやって逃げようとすんな!」

「……逃げる?」

「逃げてんじゃねぇか。

いつも一人で塞ぎ込んで、都合の悪い事から目を背けようとして……」

「腹立つ事や怒りたい事があっても、

全部、自分の中で完結させてんだろ?」

(自分の中で……?)

「腹立った時はムカつくって言えばいーんだよ。

そうじゃなきゃ、1つも伝わらない」

「もっと他人と関わろうとしろ!自分の世界に塞ぎ込むな!お前の周りにいる、お前を大事にしてくれるヤツらと、ちゃんと向き合え!」

「1人で何も言えずに塞ぎ込んでる

お前を見てると、本当に、腹が立つんだよ!!」

〜〜〜〜

「だから……その……。もう少し、オレにも、話せ。ちゃんと、思ってる事を」

「言葉にしてもらわねーと、お前がどうして欲しいのか、全然わかんねーからな」

これを凛ちゃんに真正面から伝えてくれる謡がだいすきすぎる。

最初の頃から、謡が凛ちゃんの言動にイライラしてたのは、凛ちゃんが自分の言うことを全く聞かないからとかではなく、悪口を言われても何も言い返さなかったり、思ってること何も言わないからってところに、口は悪くても面倒見がいいという一面が伝わってくる。

狭霧は凛ちゃんの話を聞いてくれていたけど、自分の言葉なんて誰にも届かないと思ってた凛ちゃんの思っていること、したい事、それらの言葉を引っ張り出してくれたのは謡なんだよなぁ。

この出来事がなければ、人やあやかしと関わることどころか、ご飯もまともに食べられず衰弱し続けただろうって思うと、凛ちゃんにとって謡がヒーローだなって思う。

狭霧との一悶着が終わって、謡におぶわれての帰り道のシーンも好き。

凛ちゃんに迷惑をかけたって言われて、すぐに迷惑じゃないって謡は答えてくれるし、凛ちゃんから亡くなったお母さんの話をちゃんと聞いてくれるし、お母さんが亡くなって泣けてなかった凛ちゃんを「オレには見えてねーから、好きなだけ泣けよ!」って気が済むまで泣かせてくれて、やっぱり凛ちゃんにとって謡ってヒーローすぎるよ。

 

謡からの言葉を経て、他人と関わろうとしたり、自分の気持ちを言葉にし始めて、

文化祭であやかし含め皆で何か一つのことを作り上げて、

紅葉狩りでみんなのためにお弁当を作ったり、

あやかしのケイとの出会いで、恋という感情を意識し始めて、

凛ちゃんの心が成長していく丁寧な共通だなぁって思う。

凛ちゃんの心の変化とともに、凛ちゃんの警戒心が高くて硬かった声色が和らいでいくの、本当に好き。ヒロインにボイスがついてるからこそだよね。


恋をしたユメがもうこの世に居なくて、生きる意味が無くなったって言うケイに対しての凛ちゃんの言葉

「意味なんてなくても、生きてていいんだと思う」

「生きていたら、楽しい事や嬉しい事がたくさん見つかるもの。

小さな事でも、大きな事でも」

「そういう一つひとつのかけらが、生きる希望になるんだよ。だから……」

「……ケイ、生きよう」

いつ死んでもいいと思ってた凛ちゃんが、ケイを繋ぎ止めるための言葉たちが愛おしい。皆とおいしいごはんを作って、食べて、皆と関わってきて、こういう風に考えが変わったんだなぁって泣いてしまう。

 

では、ここから謡ルートの感想に入ります!

 

二年参りでの凛ちゃんの「今年もぽんぽこりんのみんなや、学校のみんなと、楽しく過ごせますように」ってお願いに対して、「そんな願いでいいならオレが叶えてやるよ。お前の願いを叶えるために、これからもそばにいてやる」って言ってくれるところ好き。謡が真っ直ぐに伝えてくれるからこそ、凛ちゃんも謡には思ったことを伝えやすいんだと思う。


新学期になって、謡に好意を寄せる女の子が現れてモヤモヤしちゃう凛ちゃん。

「謡のことなんか全然知らないくせに、

謡のこと、全部分かってるみたいな顔で好きっていう矢守さんにもモヤモヤする……」

「私の方が謡のことを知ってるのに、いっぱい知ってるのに……

勝手なこと言わないでって思っちゃうの」

「でも、本当は……矢守さんが

謡を好きになる気持ちはわかってる。

だって……謡は優しいから」

「謡は人が嫌いって言うけど、本当は人が好きで、

周りの人たちをきちんと大事にできる。

そういう力を、ちゃんと持ってる」

「だから、矢守さんみたいに

謡のことを好きになる人がいるのはおかしい事じゃないと思う」

「わかってるのに、でも……何かイヤなの。

謡が取られるみたいで、イヤなの」

そして、そんな事が全然分かってない謡とすれ違っちゃった時に、ケイに相談した内容。謡のことが大好きな気持ちも、嫉妬心も独占欲も、そんなことを考えちゃう自分への嫌悪も全部混じって恋をした年相応の女の子ですき。

そう思うくらいに凛ちゃんにとって謡は本当に大きな存在だって、共通から伝わってきてるから。

他者を遠ざけ、心を動かさなかった女の子が、こんなにも感情を抱えられるほどになったんだなぁって子を見守る親のような気持ちにもなってしまった。

 

謡と仲直りするために話をしたいけど、上手く話せる自信が無い凛ちゃんに対して「どれだけ時間がかかっても、お前が話してくれるならオレは聞く。受け止めてやるよ」って伝えてくれるの、謡の言動は一貫してて好き。ずっと凛ちゃんを気にかけて、凛ちゃんの話はいつも聞いてくれる。謡に言われた『思っている事を正直に話せ』って言葉が、凛ちゃんの中にずっとあるのも好きなんだよね。

「学校のやつらとお前は違うだろ。

オレはお前のこと、……それなりに気に入ってるんだ」

「お前と過ごす毎日も心地がいいと思ってる。

オレだって……お前から離れたくない」

「だから、オレが自分から進んで

お前から離れる事は、まずあり得ねー」

これが……告白じゃないなんて…っ!!!凛ちゃんの事は特別って言ってるんだよ!好きな人にそんな事言われたら、そりゃ嬉しくて、安心して、思わず「好き」って言っちゃうよ!

仲直り出来て、謡からの言葉を受けて思わずポロっと凛ちゃんが「好き」っていた事からお互い意識しまくって、上手く会話が出なくなってるのも焦れったかった…!でも学生ならではの初さでとても可愛い。

 

神様から人間とあやかしの寿命の差についての話をされた後に、吟さんと真冬さんのお話を聞けるんだけど、この吟さんが優しくって愛しくてたまらないんだ…。

「吟さんはこわくなかったんですか?

そ、その……おいていかれる方だから……」

「こわかったよ。すごくこわかった。

愛おしいと思えば思う程、どんどんこわくなっていった。

でも、それじゃダメだと思ったんだよ」

「だから、考え方を変えたんだ」

「命の時間が違うから、いつかは別れの時が来る。

だったら、その限られた時間の中で、たくさんの思い出を作ろうって」

「いつか失ってしまった時に、その思い出があればきっと、生きていけるって、そう思ったんだ」

〜〜〜

「寂しくないんですか……?」

「寂しいよ。すごく、寂しい。

今でも会いたいって思う。

でも、彼女はここにいる……」

吟さんは自分の胸にそっと手を当てた。

「だから、寂しくなったら、思い出すんだ。彼女との思い出を。

その思い出が僕を強くしてくれる」

吟さん…!!!吟さんと真夏さんの物語を丁寧に追いたいです。切実に。

 

共通で追い払った鬼が逆恨みで、謡が襲われてしまい、謡を助けるために囮になろうとする詠と凛ちゃんの会話

「俺がどうなったっていいだろう。

お前が好きなのは、謡の方なんだから」

「詠のバカ。どうでもいいなんて……

そんなことあるわけないじゃない!」

「詠は私の大切な友達で、大事な家族だよ。

詠のことをどうでもいいなんて、考えた事ない」

「詠に何かたったら、私……」

「……だから、嫌いなんだよ。ニンゲンは。

自分勝手で、我儘で欲張りで、怒ったり泣いたりわめいたりうるさくて……」

「でも……どうしてだろうな。

嫌いなはずなのに、最後の最後で憎めないんだ」

ニンゲンの事を嫌いでいたいから、ニンゲンと関わりたくなくて、口だけでも嫌いだって言い続けたいんだろうなって思って泣けてしまう。詠…。


••┈┈ベストエンド┈┈••

鬼との戦い後、1週間ぶりに目が覚めた謡と凛ちゃんの気持ちを伝え合うシーンが何度見ても最高です。

「……オレこそ、

お前と同じように年を重ねていけないけど……お前のこと大事にし続けたい」

「この想いは、ニンゲンのお前を不幸にさせるだけだって……

この気持ちはちゃんと捨てなきゃって、何度も思った。

……でも、出来なかった」

〜〜〜〜

「お前、この一週間でどんだけ泣いたんだよ」

「……たくさん、よ。たくさん泣いた。

全部……謡のせいなんだから」

〜〜〜〜

「……お前に流させちまった涙の分の責任は、しっかり取る。

これからお前のこと、すっげー幸せにしてやる」

(……謡……)

「うん……。約束ね」

「おう、約束」

「……オレを選ばせた事、絶対後悔させねーから」

「うん……」

「……へへ……。なんか、すげー幸せ……。

ずっと、こうしてたいぐらいだ……」

かっこよすぎる。
この後、2人ともお腹が鳴って、ご飯食べよっかでエンディングに入るのが好き。最後までおいしいごはんを大切にしてくれてる作品。謡って本当に、人間のこともあやかしのことも、どっちも見捨てられない、大切にできる優しい狛犬さんなんだよね…。

謡たちがニンゲンのことをいくら思っても、時代の移り変わりで神社を忘れ去られたり、遊びで石を投げてくるニンゲンもいたりする。それでもニンゲンを見捨てない謡って、普段のおバカな感じとは裏腹にすっごく大人だと思う。

 

••┈┈悲恋エンド┈┈••

「こんなことになるなら、

アイツと一緒に……メシ、食いたかったな」

「ここんとこ、一緒に食ってなかったもんな」

「……しょーがねぇか。

凛、いつか一緒に……メシ、食おうぜ」

「いつか……な」

 

「……なぁ、凛。

オレ、生まれ変わったらニンゲンになりてぇな。」

「そうすりゃ……きっと今よりは悩みが減るよな?」

「お前と同じ時間を歩むことが、出来るよな。」

「……最期にお前の笑顔が見たかった。

なんて、贅沢だよな……。」

「……なぁ、幸せになってくれ。

もう、この村の何もかもを忘れて……。」

「どこかで……幸せに……。」

ニンゲンの事も、あやかしの事もいっぱい悩んでて、それでもそんな事を微塵も感じさせないように振舞ってる上に、ずっと凛ちゃんの事を気にかけてくれてたの優しすぎる…!

 

「……結局ニンゲンのせいで、謡は命を落とした」

「やっぱり俺は、ニンゲンなんか嫌いだ。ニンゲンなんかと関わったって、ロクな事にならない」

「俺はもう、ニンゲンなんか、二度と信じない……」

謡が鬼と相打ちになり、凛ちゃんも行方不明になった後の詠の言葉。
謡と凛ちゃんが惹かれ合うところを傍で見てきて、少しはニンゲンを、凛ちゃんを、信じてもいいと思い始めていたのに、

謡は命を落とすし凛ちゃんは行方不明になってしまって、完全にニンゲンを信じること、ニンゲンと関わることを辞めてしまう詠が悲しい。

 

 

花 蘇芳

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「さて、年越しそばを食べながらだけど……。

今年の1年は、みんなにとって

どんな年だったかな?」

「そうだな。なーんの代わり映えもしない、

ふっつ〜〜の1年だったかな!」

「嘘つけ。

朱音がここに来たことが、嬉しかったくせに」

「なっ……!

う、嬉しくなんて、これっぽっちも思ってねぇよ!」

「……それはそれでショックなんだけど……」

「ちっ、違……!そうじゃねぇって!

だぁっ、詠!!」

「フン」

か、可愛すぎる……!!やっぱり人間編の共通でかなりしっかりと謡との絆を深めているので、謡本人が恋愛とまでは自覚してなくても、ちゃんと凛ちゃんを大切に思っていることが伝わってくるし、狛犬双子のやり取りも可愛くてだいすき。

謡は実際、なんで蘇芳をそんなに気にかけるんだって凛ちゃんに聞いたりするし、細かく凛ちゃんの表情を見てくれているし、その上でいつも気にかけて背中を押してくれていて。本当に…自覚してないだけだろうな……。

 

蘇芳ルートの感想に戻ります。

 

雪の中、傘もささずに帰ったら風邪をひいてしまう、もっとひどい病気になることもあるって伝える凛ちゃんに「……病気になったら、死ぬ事もあるのか?」と聞いて、わざわざ凛ちゃんのために傘を持ってきてくれる蘇芳の優しさ…。

灰色の空からは、いまだにハラハラと雪が舞い落ちていた。

「おい、ボーッとするな。歩け」

「少し見てただけよ」

「おれは寒いんだ」

「でも、こんな綺麗なんだから少しくらい見てても……」

「おい、あまり手を出すな」

「少しだけ……‪‪ダメ?」

「病気になるぞ」

凛ちゃんが大袈裟に伝えたとはいえ、こんなにも過保護になっちゃうくらいに凛ちゃんが大切になってるんだよねぇ。

 

(……もう一度、蘇芳に会いたい)

(会って、もう一度、ちゃんと話がしたい。

あなたの本当の気持ちが知りたい)

(でも……本当のことを知るのが、怖い)

(また、あの目と向き合う事が……怖い)

(蘇芳のこと、信じたい。

でも、もしも、蘇芳が本当に、先輩を襲った張本人なのだとしたら……)

(その時、私は……

それでも蘇芳の「友達」として、事実を受け止めきれるの?)

(……分からない)

(我ながら、なんて友達甲斐のないやつなんだろう)

(私って……本当に、最低……)

読書を通じて仲良くなった先輩が、猫のあやかしに襲われて、蘇芳を信じたいのに信じきれない、この凛ちゃんの感情。状況が状況だけに仕方ない部分もあるし、それこそ友達だから、好きな人だから、恋人だからって100%信用しきる事が正しい訳でもないのに、今まで人との付き合いをしてこなかった故の潔癖な部分なのかな〜って感じた。

そんな凛ちゃんが謡に逃げんなよって言われて、蘇芳と向き合って伝えた言葉が好きすぎる。

「私はまだ蘇芳のこと、全然しらない。

一緒にいる時間も短いし、その上私は人間で、あなたはあやかしだから……」

「価値観や物事の見方が、全然違うんだと思う。

私は蘇芳について知っていることは、

本当にあなたの一部でしかない……」

「でも、私は私の知ってる範囲のあなたのことを、大切に思ってる」

凛ちゃんが蘇芳を信じきれなくても、それでも蘇芳に優しいところがあって、あまえんぼで寂しんぼな一面もあって、そういう凛ちゃんが知ってる蘇芳を大切に思っていることは事実で、全てを一気に知って、理解していかなくても良いんだよね。凛ちゃんのこの言葉、本当に素敵。

蘇芳ルートは本当にずっと、人間とあやかしは生き方や考え方が全然違う、理解し合えないって話をしていて、ここから凛ちゃんが蘇芳の事を知るために、山での蘇芳の暮らしを教えてもらう流れも良い。

凛ちゃんの歩み寄りを感じて、生き生きと狩りの仕方や魚の取り方を教えてくれる蘇芳もかわいい。

 

猫又のあやかしにオヤジが住んでいた家をぐちゃぐちゃにされて、二人で片付けるシーン。大晦日の大掃除で、凛ちゃんが教えてくれたことを覚えていたんだなって思うし、ありきたりかもしれないけどオヤジが亡くなってから、そのままにしてきた色々なものを片付けることで、蘇芳も新たに未来を思えるのかなって思うとグッとくる。

昔、オヤジが話していた【恋】を理解した蘇芳が凛ちゃんと生きていくために、凛ちゃんがそうしてくれたように、自分も人間の暮らしを理解したいと思うように変わるの本当によすぎる。

蘇芳ってかなり執着するタイプなんだけど、凛ちゃんは世界が広がり始めたばかりで、恋とは違うベクトルで大切なものがたくさん出来ていて、だからといって蘇芳を蔑ろにしている訳ではなくて、精一杯傍にいる、蘇芳が大切だと言葉で伝え続けてくれているおかげで、ほの暗さを感じないのも個人的にはいい塩梅だなって思う。

 

••┈┈グッドエンド┈┈••

実はグッドエンドとてもお気に入り。蘇芳が人間の暮らし方を覚えたくて、吟さんの家の家事を手伝ってくれている場面から。

エンド前に蘇芳が思っていた通り、凛ちゃんとの未来を考えて人間のことを理解しようとしてくれている所を見られたのが良すぎる。

「春になったら、一緒にお花見をしようね。

疲れたらそのまま、暖かい日差しを浴びながらお昼寝なんて、どうかな?」

「小川に春の草花を探しに行ったり、

花の冠とかつくったりするのも面白いかもね。

それからええっと……」

「忙しいな」

「忙しいわよ。春が終わったら、次は夏。

一緒にかき氷を食べたり、夏祭りに行ったりしよう?」

「秋になったら、去年みたいに紅葉狩りに行こうね。

また冬が来たら、雪で遊ぼう」

「蘇芳としたい事、たくさんあるの。

何度季節がめぐっても、全然足りないぐらいに」

「……そうだな。一つひとつ、教えてくれ」

「お前がどんな事をしたら楽しいとおもうのか、

どんな事に興味を持つのか……

全部、くまなく知りたい」

凛ちゃんが言っている、こういう季節を感じながら大切な人と一緒に過ごしていきたいって私の好みのやつです。何気ない日々の積み重ねというものが大好き。

いつ死んでもいいと思っていた凛ちゃんが、未来をこんなにも楽しみにしていて、本当に嬉しくなってしまう。

元々ひとりぼっちだった、さみしんぼ2人に幸あれ!!

 

最後に、 蘇芳は本当に「んにゃ」とかの猫っぽい言葉が本当に可愛い。キャスティングが素晴らしい。

 

 

伊吹 萩之介

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なんだかこのルートの詠って、自分のルートとも他のルートとも違う優しさが滲み出てるんだよね。バイトをしてる凛ちゃんを気遣う場面が多々あるし、他ルートよりも少し声柔らかくて…なんというか、妹みたいに思ってる節、あるのかもな…って思った。さすがに詠ルートの方が確実に声は優しいんだけど。

巫女のバイト終わりの、「案外頑張ったな」とか良い。

 

萩之介って言葉で伝えることを疎かにしないところが本当に良いなって思う。これ、あやかしごはんの攻略対象の中にでは唯一まであると思うので。

例えば巫女のバイトが終わったのに、神社が忙しいって聞いて、手伝うために戻ってきてくれた凛ちゃんに対してお礼を言うシーン。

「今日は手伝いに来てくれて、本当にありがとう」

「私は、私に出来る事をしただけだから」

「それができる人は少ないよ。

だから俺達にとって、凛は救世主だよ。本当に助かった」

「救世主って、大げさ」

「凛には大げさに言うくらいが、ちょうどいいんだよ」

「だって凛の自己評価は、かなり低いからさ。

もっと、そんな事はないんだよって教えてあげないと」

本当にこれに尽きると思っていて。人間編の凛ちゃんは誰かの為に行動することの初心者なのもあって、自己評価が低いし、そのせいで人からの感謝の気持ちにも謙遜してしまう人。だからって大げさにでも、真正面から言葉で凛ちゃんに伝えてくれる人はそうそういる訳じゃないので、萩之介って本当にかけがえがない存在だなぁって思う。

 

凛ちゃんの気持ちを早とちりして、萩之介とくっつけようと画策するわんにゃんトリオ(謡・詠・蘇芳)が可愛い。ニッコリしてしまう。

トリオの画策でデートすることになり、狭霧によっておめかしした凛ちゃん。

そんな凛ちゃんを見て、今まで女の子だって意識してなかったって発言を萩之介がしてたんだけど、多分人付き合いが苦手な凛ちゃんのことを妹のように思ってたのかな。誰に対しても明るく分け隔てなく接することが出来る萩之介だからこそ、ここで初めて凛ちゃんにときめいて意識し始めるってきっかけがあるのも分かりやすくて良いなぁと思う。

ちなみにデート帰りの凛ちゃんを、ニヤニヤしながら迎える狛犬双子も可愛い。

「俺たちは今日のデートがどうだったのか、報告を待っていた」なんて詠が楽しそうに言ってて、本当に萩之介ルートの詠は凛ちゃんの面倒を見ている感がある。

 

産まれてくるはずだったのに、母親と一緒に亡くなってしまったと思っていた妹と思われる女の子が生きているけど、向き合うことを怖がっている萩之介への凛ちゃんの言葉

「人と話すのが苦手で1人でこもっていた私に、

萩之介は何度も話しかけてくれた」

「最初の頃は鬱陶しかったけど、今ではあなたの声が聞こえない日の方が物足りなく感じるの」

「萩之介には、人を振り向かせる力があるよ。今の私がその証拠。自分の力を信じて」

「もし自信がなくなったら、私が何度でもあなたを支える。あなたの助けになる」

「……だから、頑張ってみようよ」

「……最初の頃は鬱陶しかったんだ。ショックだな」

最初の頃は鬱陶しかったって思ってたのに、今ではこんなにも誰かのために動いて、支えようとしている凛ちゃんが好き。

 

••┈┈ベストエンド┈┈••

「桜の件で、優しいあやかしがたくさんいるんだって事を知った。

そして……」

「あやかし相手に、凛が怖い目にあってきたことも」

「俺は、あやかしのことを凛から教えてもらいたい」

「優しいあやかしに出会った時は一緒に喜びたいし、あやかしに怖い目にあわされた時は、凛が怖くなくなるまで側にいたい」

「謡や詠とは違う、俺にしか出来ない方法で、君を守っていきたいんだ」

って萩之介の言葉。この作品で唯一の同年代の人間の男の子で、あやかしとは違うところが出ていて好き。

萩之介と凛ちゃんが結ばれる場面を皆に覗かれているのも、それに対して萩之介が照れもせずケロッとしているのも、凛ちゃんが恥ずかしがって皆に「ばかばか」言ってるのも、全て幸せ空間で最高でした。

 

••┈┈バッドエンド┈┈••

いつまで経っても目覚めない萩之介。

元気な萩之介と過ごす夢を見て目覚めた凛ちゃんに対して、吟さんが「……この夢は、君にとって辛い夢だった?」と尋ねていたんだけど、寝ながら見た夢の話ではなくて、バッドエンドとなってしまった今回のループを指して“この夢”って言ってるんだよね。

「……次の夢は、君にとって、心からの幸せを与えてくれるものになるといいね」

って言葉も真相を知ってると意味が変わってくるね。

 

 

犬嶌 詠

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謡に続き、詠に関してもあやかし編の共通からの詠ルートが心情の変化的にいちばん美しいと思っているので、あやかし編の共通も合わせて細かく感想を残します。

並神の鈴を持たされることにうんざりしているのに、凛ちゃんの悲鳴を聞くと2階からすぐに飛び降りてくれるところ。うんざりした態度をとりつつも目の前の事を放っておけないし、反射で助けちゃうんだよね。

この時、凛ちゃんは悲鳴はあげたけど、命に危険が迫ったわけではないから、鈴自体は鳴ってない。本当に嫌なら見て見ぬふりする選択肢だってあったのに。それでも2階から飛び降りて凛ちゃんを自分の後ろに庇ってくれるなんて、好きに決まってる。

 

クマじぃのおかげで一輪の花からあやかしとなった百。

クマじぃが亡くなって、ご飯も食べられず憔悴していく百を助けるために、吟さんや凛ちゃんたちがクマじぃがよく作っていた料理を再現しようとする。

「好きでもいなくなったら、意味がないだろ」

「好きだから会いたいのっ!」

「好きでも、もういないんだ!会えるわけないだろ」

百ちゃんにこう言った詠が、実は他のあやかしとかに聞き込みしてくれたおかげで、ヒントを得てクマじぃの味を再現した筑前煮が出来上がるんだけど、ここでもやっぱり詠って周りを無視出来ないんだなぁって思った。

ニンゲンと関わって大切に思ったとしても、自分よりも先に死ぬし、寿命よりも先に病気や怪我でも簡単に死んでしまう。会えなくて辛い思いをするくらいなら、その気持ちを捨てろって詠は思ってるんだよね。自分の心を守るための行動って、とても人間らしいな、って思ってしまった。

あと聞き込みしてくれた詠にありがとうって言いながら抱きつく凛ちゃんが可愛かったし、凛ちゃんに抱きつかれて「なんなんだよ……。俺もなんで赤くなってるんだよ……」ってボヤく詠も可愛かったです。

 

そしてそして氷雨さん朔さんの物語。

氷雨さんは雪女のあやかしで、自分は人間だから、ずっと一緒にいることができないからと、氷雨さんを遠ざけた朔さんが、氷雨さんは朔さんと一緒にいられないなら消えようとしてることを知った時のこと。

「たかが、一度きりの恋じゃないか。

また、新しい恋を見つければいい。それだけのことなのに……」

「……たかが恋じゃなかったんですよ」

「朔さんと一緒にいられないのなら、消えるしかないなんて……

そんなの命がけの恋じゃないですか!」

氷雨さんにとって、これが最初で最後の恋だったんです。新しい恋なんて、いらない」

「……欲しいのは、朔さんとの約束だけ。

人間とかあやかしとか、そんなの関係ない」

「……好きだって気持ちが同じなら、一緒にいたいって思うのなら、

他が違ったっていいじゃないですか!」

凛ちゃんからの言葉をきっかけに、やっと想いを確かめ合えて、これからも一緒に生きることを決めて、婚約パーティ!って日に朔さんが雪崩に巻き込まれちゃうなんてさぁ…悲しすぎる。

 

人間編の共通は人間やあやかしとの関わりを経て、凛ちゃんの心に変化を及ぼすものだったけど、あやかし編の共通はあやかしと人間の関わりを見て、詠の心に変化を及ぼすものだと思ってる。

詠ルートに入る頃には、詠の凛ちゃんへの声が少し柔らかくなってるところも、心境の変化が現れていて心がギュッとなる。

あまり関係ないけど、 詠はツンケンしているのに、時々「〜しなよ。」「〜〜していたの?」「〜なの」とか、口調がとても可愛い。

 

夕方に2人並んで歩いてる場面で

2人並んだ影が、道に長く伸びていた。

振り返った時に、2人の影がなんとなく仲が良さそうに見えて、嬉しくなった。

って凛ちゃんが感じる場面があって、ただふたりで帰路についているだけなのに、そんな日常の何気ない場面の描き方が丁寧だし素敵。

 

「どうせいつかいなくなるなら……

最初からいない方がいいって、思わないのか?」

「そうかもしれないね。でも先のことなんて分からないじゃない」

「分からない事に怯えて今を楽しめないより、

私は今を思いっきり楽しみたい。それで、

何かあった時にそれを思い出せるようにしておきたい」

「暗い気持ちになったり、泣きそうになった時、私にも、こんな楽しい時間があった。

だから不幸じゃないよって……そう思いたい」

「そうしたらまた、頑張れるから……。

何度でも、立ち上がれると思うから」

「だから、今が楽しいし、なかった方がよかったなんてこれっぽっちも思わない。

私は心からそう思えるよ」

「正直、お前の言ってる事、全部は分かんないけどさ。

悪くない考え方だとは思うよ」

「お前は……ただ騒がしいだけのニンゲンとは違うんだな」

「お前、思ってたより強いな」

この2人って、本当に根っから考え方が違っているから、すれ違ったりすることもある。その度に言葉にして伝えて、日々の積み重ねで仲を深めていき、ニンゲンは嫌いだって言い続ける詠が少しずつ心に変化があって、この会話で『凛ちゃんは他のニンゲンと違う』って明確になる場面があるの最高すぎる。頑なにニンゲンを嫌いとい続ける詠の認識がハッキリと変わらない限り、恋愛にはならないと思うので、大切なシーンだと思う。

この後、凛ちゃんの思い付きで初日の出を見に行くんだけど、夜中にこっそり家を抜け出して、初日の出を見て、みんなにバレないように家に帰ってくるという、秘密の共有も良かった!凛ちゃんに振り回される事を、詠自身が悪く思ってない感じが垣間見られるのも好き。

 

凛ちゃんを一方的に気に入り、嫁にしようとする天狗の紅蓮が現れ、凛ちゃんを無理やり天狗の里に攫った時に、凛ちゃんは無理やり逃げ出して怪我をする。

「馬鹿……!死んだかと思っただろ!?

心配させるな……っ」

胸が締め付けられる。

私は手を伸ばし、そっと詠の背中を抱きしめ返した。

「ごめん、ごめんね。

助けに来てくれてありがとう……」

「……うるさい。

お前なんか、もう知るもんか……」

言葉とは裏腹に、詠の腕に力がこもる。

凛ちゃんの事を、他のニンゲンとは違うし大切に思っていたけど、自分の元から居なくなるかもしれないとなって、詠は自分が凛ちゃんに抱く恋心に気付いたのかな〜と思うと、涙が出てくる。怒りながら心配してるのも、詠がいっぱいいっぱいになってるのが伝わってくるので。

さらに紅蓮に対して、凛ちゃんが死にかけた事も怒鳴ってくれるんだけど、この時に凛ちゃんが紅蓮のことでとても悩んでいることも含めていて、凛ちゃんのことをよく見ていてくれてるんだなって泣いた。

 

散々拒否しても諦めない紅蓮が、凛ちゃんを手に入れる為に、村の女性を7人も攫った事を知り、女性の解放と皆の安全を約束に紅蓮の元に行くことに決めた凛ちゃん。

皆が寝静まった後、みんなに何も告げずに去ろうとした事に詠が気付いて、追いかけてくれる。

これって詠ルートによくあった、凛ちゃんが眠れずに一人でお茶を飲んでいると、詠が必ず部屋から出てきて二人で話していた場面と繋がるんだよね。

「物音がしたから」って詠はいつも言ってたけど、足音や生活音だったりで、凛ちゃんだって気付いた上で降りてきてるんだと思う。

この日も同じように、凛ちゃんが部屋を出る気配や音がして、いつもと同じようにリビングに行ったのに凛ちゃんの姿はなくて、部屋にも姿がなくて、そしたら凛ちゃんの書き置きを見つけて、かなり焦ったんだろうなって。たまにあった、夜の二人の時間がここで効くのも良い。描かれていなくても察することが出来る。

 

••┈┈ベストエンド┈┈••

「お前が居なくなる方が嫌に決まってるだろ!

言わなきゃわかんないのかよ……っ」

「俺は……お前が大切なんだよ!!」

勝手なことして、勝手なことを言って、勝手に自分を置いていく凛ちゃんにキレながら、自分の気持ちを伝えるのが好きすぎて…!!ここら辺の詠は凛ちゃんへの苛立ちや、凛ちゃんが居なくなるかもしれない不安とかで感情が制御できてない様子で、普段の詠との差を感じられる。

この2人のやり取りを見て、どう足掻いても凛ちゃんは自分に惚れないと悟って諦めるんだけど、このあと詠が凛ちゃんの頬を打って怒るのも好き。主人公が危険なことをした時や、冷静さを欠いている時に、しっかり怒ったりできる人っていいなぁって思う。

 

「……俺、ニンゲンになりたい。

あやかしなんかじゃなくて、ニンゲンになりたい」

「お前と一緒に生きて、

一緒に年をとって死にたい」

「どっちが先に死ぬかは分からないけど、

お前が先ならちゃんと看取ってやる……。

俺が先なら、お前に看取られたい」

「その瞬間の為に生きていきたいんだ。

だらだら流れる時の中を生きていくんじゃなくって……」

静かに涙を流す詠の瞳は、

悲しくて、寂しくて、とても綺麗。

みつめていると、胸が張り裂けそうになる。

「……同じじゃなくたっていいよ。

私たちは違っててもいい」

「例え同じ時間を生きられなくても、

私と詠の重なった時間を

一緒に生きられれば……それで良い」

「私が死ぬまで、一緒にいてください。

おばあちゃんになるまで、ずっと……」

「一緒にいてやるから……長生きしろよ」

「……うん。長生きします」

「お前に出会えて……良かった」

 

〜〜〜〜

 

私たちは違う時の中を生きている。

永遠に一緒にはいられらない。

……でも、限りある生の全ての瞬間を

私は詠と一緒に過ごしたい。

一緒に笑って、一緒に泣いて、

一緒に生きていきたい。

いつか私がいなくなった時、

詠は悲しむだろう。

それでも、共に過ごした記憶は残るはず。

そう信じて……

私たちはこの時から、

共に生きることを選んだ……。


ここ何度プレイしても大泣きしてしまう。だいすきなシーン。

ニンゲンを「短い時間しか生きられないのに、せこせこ生きているのが見苦しい」と言っていた詠が、あやかしじゃなくてニンゲンになって、凛ちゃんと生きたいと願うの本当に泣いてしまう。

共通部分の感想でも書いたように、詠って根本的にはニンゲンの事を嫌ってはいなくて、ただ同じ時をすごしても、どうせ自分を置いて先に居なくなる。それは辛いことだから。自分が辛い思いをしないよう、心を守るために嫌っていたとはいえ、そんなものを捨てて凛ちゃんと同じ時を過ごしたいという想いを、言葉にできるまで変わった事に、凛ちゃんに惹かれ大切に思っていることに胸が締め付けられる。

対して凛ちゃんの考えは、共通で朔さんに対して2人の気持ちが一緒なら、他が違ってもいいじゃないですかって言った時から、変わらず一貫してるんだよね。詠が凛ちゃんに惹かれたのは、こういう考え方の違いがあったからこそだと思うから、詠の言葉を肯定するだけでなくて、違っててもいいと伝える凛ちゃんがとても良い。

 

••┈┈悲恋エンド┈┈••

詠を庇おうと飛び出した凛ちゃんを、さらに庇う為に詠が致命傷を受けたエンド。

詠は薄らと目を開けて、私を見る。

「……馬鹿……危ない事するなって……あれほど言ったのに……」

「あのさ……雪女の事、覚えてるか?」

「え……?」

それは、悲しくも優しい恋の果てに雪となって消えたあやかし、氷雨さんだ。

覚えている。でも今、どうしてそんな事を言うのか。

「俺、あの時はバカだと思ってた……。

自分の命、捨ててまで……」

「でも……今なら、分かる気がする……」

詠は、微かに笑った。

「……お前が生きてるなら、それでいい……」

「今なら、そう思えるんだ……不思議だな」

正直、詠は悲恋エンドも好き。初めてあやかしごはんをプレイした頃は、ハッピーエンドを最後に見て幸せな気持ちで終えれるように、先に悲恋エンドを見ていたので、詠もこの悲恋エンドを先に浴びていてボロ泣したことを憶えてる。

詠に生きていて欲しくて、勝手に詠を置いていこうとした凛ちゃんが、詠を永遠に失ってしまうの悲しすぎるけど、ここで氷雨さんの気持ちを理解する詠もシナリオとして綺麗な感じで好きなんだよなぁ…。推しカプには幸せになって欲しいですけどね。

この後、自害しようとする凛ちゃんがスチルと共に詠との日々を思い出すのも良い演出。

 

詠ルートの途中での事になるけど、謡と凛ちゃんがふざけ合ってたら、嫉妬しちゃう詠に「ったく……何へそ曲げてんだよ、ガキ」って声をかける姿がとっても“お兄ちゃん”しててニッコリしてしまう。

ここ、謡が凛ちゃんの頬をつねったりしてて、それって詠と凛ちゃんが最初の頃からよくやってることだったから、余計に妬いちゃったのかなって思うと、本当に詠が可愛いね。

詠と凛ちゃんが一緒にお昼寝してる時の「あーあ……気持ちよさそうな顔してんな。詠のこんな顔、久々に見るぜ」って呟いてたり、

あと、かまくら作ろとした時に、凛ちゃんとの会話で昔のことに触れられていじけて部屋に戻った時も、凛ちゃんに「詠のヤツ、自分からは絶対に意地張って出てこないから呼びに行ってやってくれ」って言ってて、詠ルートはちょこちょこ“お兄ちゃん”な謡が見られるのも良いところ。

 

あやかし編の凛ちゃん相手だと、謡がもつ世話焼きでお兄ちゃんな一面を出す必要がなくて、お互いにからかいあったりして、仲良くはあるけど恋愛にはならないし、

人間編の凛ちゃんの時に、仮に並神の鈴を詠が渡されていたとしても、凛ちゃんも詠も必要以上にお互いに関わろうとしないので恋愛にはならないし、

ちゃんと人間編の凛ちゃんと謡、あやかし編の凛ちゃんと詠が結ばれることへの納得が深いんだよね。幼少期の選択により後々の性格に差が出るって言うのも当たり前のことだと思うし、性格が違うゆえの結ばれる相手の違いも理解できる。こういう所も本当に良いゲームだなって、謡ルートと詠ルートを終えると特に思う。

 

 

芹ケ野 真夏

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このルートで、真冬さんが吟さんにアタックしたというお話が聞けるんだけど、謡ルートでの吟さんの言葉と共に考えると、無性に泣ける。

吟さんだって、人間が先に死ぬことを分かっていて真冬さんのアプローチを流していたんだろうなとか、それでも最終的には謡ルートでの考えに変わって真冬さんと生きる道を選んだんだろうなって考えちゃって胸が締め付けられる。

 

真夏さんルートの話に戻ります。

「本命チョコ?」

単刀直入に聞かれ、ドクン、と心臓が跳ねる。

(本命だけど……そんな事、恥ずかしくて言えない)

「ぎ、ぎ、義理です」

「…………」

すると真夏さんは一瞬黙り込んだ後、安心したように微笑みながら一一。

「よかった。それなら受け取れる」

ちゃんと訳あっての反応とはいえ、酷すぎない…??膝枕してって言ってきたり、色々と凛ちゃんに気を持たせるようなことしといて、本命ならバレンタインにチョコを受け取れないって酷い!!


つーくん・謡・詠がバレンタインチョコを楽しみにしてるの可愛すぎる。つーくんの人生初めてのバレンタインをあげられるなんて最高だと思います。

 

「みんなでお手てぱっちんして、ごはん食べてるところ……」

「はやく、おねえちゃんが元気になりますように……」

「みんなでおいしいごはんたべられますように」

凛ちゃんが真夏さんに気持ちを伝えた後、獏のせいで眠りについてしまった時に、凛ちゃんのためにお絵描きしてるつーくん可愛すぎる……一生大切にしたい。

 

凛姫を失う理由となったのは呪いをかけた人で、誰なのかは分からなくても原因の人を怨む気持ちを持ってもいいのに、そういう負の感情を全て自分に向けて、自分を呪いながら自死してしまったせいで獏となった藤原真夏

藤原真夏も今の真夏さんも、良くも悪くも自分の中の感情を他人に向けるのがすごく下手くそなんだなぁって思った。負の感情なんて誰かのせいにしてしまうのが一番楽なのに、自分の中に溜め込んで溜め込んで、挙句全てを自分の責任にしてしまうなんて、優しいと思う反面そりゃ生きにくいだろうなって思う。

最終的には獏となってしまった藤原真夏を受け入れることでハッピーエンドを迎えるっていうのは、綺麗な流れだったな。

 

••┈┈グッドエンド┈┈••

「好きって気持ちは、なんなんだろうね?」

「ん?唐突だねぇ。好き……かぁ。

う〜ん……そうだなぁ……」

「手に入っても好きなものが、

本当に好きなもの……じゃないかなぁ?」

「手に入っても好きなもの……」

「世の中には、手に入れたらそれで満足して

興味を失くす人も、いるでしょ?」

「……そうなの?」

「うん。でもね、

それはただの所有欲だと思うんだ」

「…………所有欲」

「俺は、それは本当に好きだとは思わない」

「手に入ってもずっと好きだと思えるのが、

いや、もっともっと愛しさが募っていくのが、

本当に好きな人であり、好きなものであり」

「好きっていう感情なんじゃないのかなあ」

真夏さんが言うと説得力がすごいので、どうしても残しておきたかった言葉。

千年前からずっとずっと恋焦がれてきて、途中からは幸せになれない・結ばれないと、諦めていた人と、ついに結ばれて、それでも変わらず、むしろ更に好きになっていくんだって思える。


さて、私は『あやかしごはん』という作品を心の底から愛しているけれど、真夏さんルートだけは惜しいな〜って思ってしまう。

千年前の藤原真夏と凛姫の事があって、それに引き摺られ過ぎていて、今の凛ちゃんを好きなのか分からないんだよね。

そもそも凛姫が好きなのでは…?と思ってしまう。でもここら辺でモヤッとした人たちはFDである、あやかしごはん〜おかわりっ!〜までプレイしてください。

 

 

木邑 浅葱

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吟さんが凛ちゃんの元に訪れて、凛ちゃんが紅葉村に引越してくることを決心した、8月20日に紅葉村は土砂災害により壊滅していた。綴くんを失うことを受け入れられなかった吟さん、そして他の生き残ったあやかし達に妖力と千年前からある桜の木の記憶を使い紅葉村を作り出し、8月20日から3月9日までをループしているって事が、この作品の真相。

狛犬の目が揃っていて、本来の力を発揮し村の隅々まで見守る事が出来る状態であれば、紅葉村を土砂災害から守ることが出来る。だからこそ、幼少期凛ちゃんが吟さんから貰った力を持った石を狛犬の欠けた目の部分にはめ込んで狛犬の力を戻すという方法で村を守る事を浅葱くんに提案される。

 

••┈┈グッドエンド┈┈••

浅葱くんの提案にのり、時を遡った凛ちゃん。

「僕はね、幸せだったよ。

すごく幸せだった」

徐々に消えていく中、浅葱君は笑顔で言った。

「僕は、たぶん君が好きだったんだと思う」

「君のそばにいるといつも胸がドキドキしてたんだ」

「でも僕は胸がドキドキしたことがなかったから、これがドキドキだって気づかなかった」

「恋、してたのかな……?」

「えっ……?」

「君といると優しい気持ちになれた。ごはんのおいしさも、ささやかな喜びも、全部君が教えてくれた」

「僕はそれだけで十分だった。君がくれた幸せで満たされている。

だから……」

だんだん声が遠くなっていく。

最後の方が聞き取れない

「……なに?何て言ったの?」

視界いっぱいに広がる桜の花びらに、前が見えなくなる。

「今度は凛の番。

幸せになってね」

こんなの…泣いてしまうに決まっている。紅葉村が壊滅してしまったからこそ生まれた浅葱君だから、桜のあやかしなのに春を知らないし、紅葉村の外のことを知らない。

そんな浅葱君が、何度もループする世界で凛ちゃんと出会い見守り、凛ちゃんと過ごす中で芽生えたドキドキや暖かな気持ちで十分だって言うの悲しすぎる。もっともっとたくさんの幸せを感じて欲しいよ。

「恋、してたのかな……?」って言ってる時はきっと、凛ちゃんに教えてもらった恋という感情について思い出していたんだろうなって涙止まらない。

 

この作品は乙女ゲームだから、凛ちゃんが主人公の物語ではあるんだけど、吟さんという存在も本当に大きくて。

だからこそ公式ホームページのあらすじが吟さんの事を昔ばなし風に書かれたものと、凛ちゃんの事を書かれたもの両方があるんだろうな。

だって吟さんが居なければ、この物語はなかったわけだから。

 

••┈┈バッドエンド┈┈••

浅葱くんの提案を拒否してしまったエンド。

綴がいない世界が恐ろしいのかと聞かれた吟さんが「大事な人を失った事がない君には分からないだろうね……」と返すの、なかなかにキツイ言葉だと思った。だって浅葱くんは紅葉村が壊滅してから生まれた、村を見守ってきた桜のあやかしだからなんだもん。浅葱君だって紅葉村が大好きで大切なのに。

そして吟さんと凛ちゃんの会話を聞いて全てを知ってしまった謡・読み・綴くん。

そもそも狛犬の目を壊したのは、人々の信仰心が薄れた故の子供のいたずらのせいなのに、それでも土砂災害から紅葉村を守れなかったと自分たちを責める謡と詠に涙が止まらなかった。

詠なんて、あんなことがあって余計に人間なんて嫌いだって言うようになったのに、それでも自分たちのせいだってなるんだよ。優しすぎる。人間たちの……せいなんだよ………。

綴くんは自分が既に死んでしまっている事を知ったあとなのに、「……ボクがいるから、パパは力をなくして死んじゃうの?」って吟さんのことを心配して泣いてて、とっても優しい子すぎる。

 

グッドエンドでもバッドエンドでも、3月9日までのループについて、凛ちゃんは「何度も何度も繰り返すなんて、神様も残酷すぎる」って言うんだけど、ここは…そうは思わなくて…。

吟さんが望んだこと自体には救いがないんだよ。そこに紅葉村を救う方法を見つけるためと理由をつけてループを許可してくれたわけだし、吟さんは綴くんの成長を望んでいるからこそ、綴くんの誕生日前日でループが終えない方法を探してくれると思ったんじゃないかな。妖力に限りがあるのも、もちろんだけど。


最後はみんなの力を使って、生きている凛ちゃんだけでも、このループから助け出す事になって、1人だけ仲間はずれにしないでって言う凛ちゃんに対して、

「駄目だ!

お前だけでも、オレ達が“ここにいた”ってことを覚えていてくれよ」

「お前が覚えていてくれれば、それでいい……。

本当だったら俺達、出会うこともなかったんだ」

って謡と詠が言うけど、実際は凛ちゃんが紅葉村に来た時点まで戻るので、出会ってすらいなくて。何も覚えてないんだよね。これがまたすごく悲しくて…。

みんなと過ごした時間よ、消えないで!って思いつつ、たくさんループしたからこその、皆との場面(スチル)や、みんなの顔が浮かんでは消えていく演出が悲しくて好きでした。

 

 

浅葱くんルートプレイ後に、改めてみんなのベストエンドを見て、おまけシナリオも全て見終えて無事にSwitchでも、この作品をフルコン出来ました!あやかし編と人間編、そして吟さんのおまけシナリオが本当に良くて大好きです。

本当に移植してくれてありがとう。

 

最後に、PCでしかプレイすることが出来ない【あやかしごはん〜おかわりっ!〜】の移植を心から待ち望んでいます。

 

 

 

※公式より配布されている、SNS用アイコン画像をお借りしました。

遙かなる時空の中で7【感想】

“ならば、そなたが乱世を鎮めてみせよ”


主人公は山の中の神社の娘として育った、現代の女子高生。
ある日、実家近くで怨霊に襲われたところを、駆けつけた若者に助けられる。 真田幸村と名乗るその若者は、時代劇のような甲冑を身にまとっていた。
次々と姿を現す、戦装束の男性たち。 山中の怨霊は増え続け、ついには町につながる唯一のトンネルまでも塞いでしまう。
その原因は異世界の龍脈の乱れ。
異なるふたつの時空がつながり、幸村たちの暮らす異世界から現代へ、怨霊が流れ込んでいるのだという。
事態を解決するため、主人公は幸村たちとともに異世界・戦国へ向かうことに。 そこでは戦乱が続いて龍脈が乱れ、天下は荒れ果てていた。
かつて信長の居城だった安土城の跡を訪れた主人公は、 自分が信長の娘であり、この城で育ったことを思い出す。
父・織田信長が残した最後の言葉を胸に、 少女は怨霊はびこる乱世を駆けていく――

 引用元:遙かなる時空の中で7 公式サイト | その恋は、運命を越える。

 

こちら先日プレイし終えた、遙かなる時空の中で7のあらすじです。

ということで、今回は遙かなる時空の中で7の感想を綴ってきます。

 

長く愛され続けている遙かシリーズですが、私は過去作品は遙かなる時空の中で3のみプレイ済み。(6もソフトは手元にあるので、後々プレイしたい)

 

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遙かシリーズ20周年作品らしく、過去作品の出来事を随所に混じえつつといった感じでした。残念ながら私は3のみプレイなので、過去のナンバリングの話だなぁと思いつつも、分からないことが多かったけど、この手の小ネタは長く遙かシリーズを愛してきた人には喜ばれると思うし、そうでない人も、過去作に興味を持てると思うので良いと思う。シリーズものの強み。小ネタも特に無理やり入れこまれいたような違和感もなかったので上手かった。

共通ルートで攻略対象一人に絞ってイベントを追いかけても、最初は12時間程はかかる。私は攻略サイトを頼りにしつつ共通セーブを作る為に全員のイベントを起こしたので、初回は19時間かかりました。共通ルートを終えた時点で、スタッフロールが流れるので、分かりやすく共通ルートと個別ルートの二部編成になってる。

ラストに攻略した3人だけは、共通セーブを使わずに最初からやり直したんだけど、絆が高い八葉との差分がそこそこあったので、少し惜しいことをしたかなという気持ちはあった。気力があるなら、共通セーブを作らずに1人ずつ攻略する方がいいかも。

 

あとはシステムについて。今回はかなり気軽に令和と乱世を行き来することが可能なので、びっくり。あと令和の物を気軽に乱世に持って行く。八葉たちが個人的に堪能する分にはあまり思わないけど、とあるルートで令和の文明の機器を戦に用いたのはダメじゃないのか?とは思ってしまった。過ぎた文明を与えてはダメ。(個人の見解)令和からアイテムを持っていかないと起こせないイベントもあったりするので、その辺はシステムが上手く合わさっていて良かったと思う。

戦闘については、最初から術が使えるのでかなり楽。大明王と四神から授かる術だけは絆上げが必要だけど、しっかり編成時の配置を考えておけば絆は上がってるし、絆上げるためのアイテムもあるので楽。3の時はもっと八葉同士の絆が上がりにくくてキツかった記憶がある。初めての遙かシリーズで私が攻略下手なだけだったかもしれないけど。

ストーリー上の戦闘も二周目からはスキップが可能でサクッと進みます。と言いたいところだけどそうでもなかった。令和の世と行き来をするために龍穴に五行の札を捧げる必要があるのだけど、この五行の札が戦闘でしか手に入らない上に、ストーリー上のスキップされた戦闘では札が手に入らない。おかげで結局はマップ上で戦闘する事になる。しかも招霊を使うと属性がランダムだから、足りない札の属性を狙って戦闘するってことが出来ないし、マップ上を移動して目当ての属性と戦闘しようと思っても、そもそもマップ上に現れる怨霊もランダムなので、目当ての属性がいなかったりする。どうせなら戦闘をスキップしても札だけは欲しかった。スキップ出来なかった一周目には、札が足りなくて足止めされるという事はなかったので。とはいえ、不満点はここくらい。あとは本当に楽しくプレイ出来た。

 

攻略順については、最後は真田幸村にしようということと、大和くんは気になるキャラだったので後に回したくて、この2人を除いたあみだくじを作ってもらって、一人目は黒田長政様に決定。

ということで、白虎(長政・兼続)→玄武(宗矩・阿国)→朱雀(武蔵・大和)→青龍(五月・幸村)の順でプレイしていきました。

天と地がかなり対比で描かれていたりしたので、四神ごとにプレイするのは正解だった気がする。

では、それぞれ個別の感想に移ります。ここから下はネタバレ含むし、ものすごく長いです。攻略対象による感想の長さのバラツキはご愛嬌ということで。

 

 

黒田長政

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このルートは長政様がかっこいい!の一言に尽きる最高のルートです。初手に長政様ルートを選ぶのは大正解だけど、もれなく雛鳥のごとく長政様のかっこよさを刷り込まれる。私がそうだった。どのルート行っても「長政様かっこいい!」と思ってた。

共通ルートの序盤から人の上に立つ者としての覚悟を問いかけてくるうちの一人。(もう1人は言わずもがな、同じ白虎の兼続さん)

危険だとしても、成すべきことのために八葉を危険に向かわせることが出来るのか、これが長政様の【上に立ち命を預かる者としての覚悟】なんですが、この覚悟を長政様自身から見せられる。だからこの男かっこいいのよ。

前田利家が亡くなった夜、南蛮怨霊に長政様率いる軍が足止めをくらった時に、南蛮怨霊を一網打尽にするために、危険な作戦でも部下に的確に指示を出すし、怯える部下の士気を上げることも出来る。怖気付き逃げ出そうとした部下を、急所を外しつつも撃つ場面もあるんだけど、一見非道にも見えるこの行為も、たった1人の行動で軍にいる全員の命を危険に晒すこと避ける為なんですよ。一軍を率いて命を預かり戦う長政様がかっこいい。

「お前の覚悟に 俺も覚悟を持って答えてやろう」

「お前のために戦うことが誉であると この俺に思わせてくれるな?」

と、しっかり神子としての七緒の行動や覚悟を見ていて、言葉で伝えてくれるところも好きだった。この言葉のチョイスと言い方が好き。そしてちゃんと体を張って七緒を庇うシーンもあって、有言実行の男だった。そりゃ好きになる。

七つの童女とからかっていたのに、いつの間にか七緒の事を大切に想い、「このまま、馬に乗って お前とどこまでも走っていけたら」って考えを口にするイベントも好き。

あととても大事なシーンだけど、共通ルートの最後の方に、

「お前とて、俺との間に何も感じていなかったとは言わせない」

「願っても叶わないことはある

人は自分以外のものにはなれない」

「だから、俺はこれ以上、何も言わない

お前もその想いには気づかなかったことにして眠らせておけ」

と伝えるのが好きすぎた。幼い子供ではないからこそ、お互いの間にある想いを全て口にすることはなく察していて、それでも黒田家と織田家は後々敵対するであろう立場のために口を噤むという、この絶妙な切なさが本当に良すぎる。乱世を舞台とした乙女ゲームでは絶対に見たいものが、立場の違いによるこれだと思う。(個人の見解です)(幼い子供ではない書いたけど、七緒は恋愛面において成熟はしていないと思う)

個別ルートに入ると、かっこいい長政様と同じくらい、ふわラテの主張が激しい。びっくりする。ネスレとのタイアップらしいけど、なぜ個別ルートでここまでゴリ押ししてきたんだ?って思うくらい出てくる。

しかも長政様にチョコレートをあげると、甘すぎて好みじゃないみたいな反応をされる。ふわラテも大概甘いのに?長政様の嗜好どうなってるんですか?ってなった。

 

長政様のセリフで好きなのは他にもあって

「人は生まれを選べない。

己の生まれた場所で必死にあがき、少しでも ましな未来を掴み取るしかない。」

これなんですが、このセリフを七緒を抱きしめながら伝えた長政様の掴み取った未来。それが徳川家康の養子となった七緒を正室として迎えること。自分の生まれた場所で文句無しに七緒をかっさらっていくというのは、あまりにもかっこよすぎる。

晴れて結ばれた2人のエピローグで、八葉の皆から七緒の元に届く文にヤキモチを妬いている長政様は、さすがに可愛すぎた。かっこいいのに、ラストにこんな可愛い所見せてくるなんてずるすぎる。

ちなみに最後のスチルではコーヒーを飲んでいて、ふわラテだぁとなりました。最後までふわラテの圧を感じる。

 

 

直江兼続

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兼続さん、現代マップで質問できる時に、苦手なものを聞くと、夏が寒かったり冬が暑かったりと返ってくるから、あぁのらりくらりと流されたなって思ってたのに、いざ兼続さんとのイベントを起こしていくと、理由が作物が育たないからということが分かってびっくりした。民が飢えずに済む世界を切に願ってることが時間差で伝わってきてしまった。この辺りで好感度が上がる。

誘われたお茶会で、兼続さんへの嫌がらせにより微妙になった空気を角を立てずに納めてくれた上に、寒くても育つじゃがいもの種を貰って、兼続さんにとって七緒が唯一無二の女神のようになってしまうのは当たり前すぎる。

俺を口説いてみせなと言っていた男が、まんまと陥落させられ、あんな勝負など挑まなければよかったって顔を曇らせて言うのは最高だった。こんなん乙女ゲームのルートとして、推しとか関係なく最高におもしろいですからね。

「この世界でがむしゃらに未来を切り開いていく人間としての君が欲しい」

って言葉も好き。兼続さんにとって神子だし、救われたところも沢山あって、でも七緒に惹かれた所は頑固だったり無鉄砲だったり、そんな所に愛嬌を感じていて、人間としての七緒に恋をしているのが良すぎる。

ただでさえ共通ルートの終わりにエンディングを迎えた気持ちになってしまうこの作品で、個別ルートに入る前に2人が結ばれるので本当に共通ルートがハッピーエンドでいいじゃん!となった。兼続さんルートを初っ端にプレイした人は共通ルート後のスタッフロールをエンディングだと勘違いしても仕方ないと思う。あと兼続さんとのことを報告した時に大和くんが「このおっさんと?」って言うところでめちゃめちゃ笑った。大和くんちょいちょい兼続さんのことをおっさん扱いする。

共通ルートの最後に、お互いの気持ちを知りつつも口を噤む長政様と、立場等を理解した上で気持ちを伝える兼続さんで、良い対比でした。そしてこの時、既にハッピーエンドじゃん♪と浮かれていた私はまだ知らない。個別ルートに待ち受ける悲惨な運命を……………。

個別ルートに関しては、実を言うと何を話そうとしても石田三成の事ばかりになってしまう。いいですか?いいよ。ありがとうございます。

三成が関ヶ原から佐和山城に逃げる時に、まだ生きることを選んだ理由が故郷であり家族であることに、かなり心が苦しくなった。

「父と……母と……

ぐずで、泣き虫な俺の弟……

もう面影もさだかではないのに」

「一一会いたいと思ってしまうのは……

我ながら未練だな」

泣いてしまう。時を越えなくても会える距離に弟が居るんだ!会ってくれよ!と私の心が泣き叫んでた。

大垣城に戻った後の兼続さんとの会話も良かった。

三成「いくら友として情があつくても、忠義を忘れるような奴を俺は認めない」

兼続「俺の心の半分は北の戦場にある それは確かだ

だが、もう半分はここから離れられない 心がちぎれそうだ」

三成「なら、心を半分置いてちぎれた痛みを抱えていけ」

関ヶ原の戦いにて敗走し、残された時間はあとわずかと分かっていて、最後まで友である兼続さんを思って背中を押す三成も、三成の最期を察して正気を失ってしまったり、心がちぎれる兼続さん。涙が出てくる。兼続さん、自分の腹から玉を取り出して、三成に渡せば現代に…みたいに言うんですよ。普段は冷静な人だからこそ、この正気の失い方に二人の間にある昔からの絆を感じて苦しくなる。

そしてこの後、三成はカピタンに無惨に殺されてしまいます。石田三成はこんな死に方していい人間じゃない!と、カピタンに対する憎しみが2人目攻略の時点で限界点まで来た。更に双子の兄が死んだことを察して、衰弱していく五月兄さん。辛すぎる。このルートだけ惨さが段違いだった。

兼続さんや幸村が、三成を酷い殺され方をされて仇討ちを望むのは勿論なんだけど、長政様も三成のこと自体は敵でありつつも評価していて、こんな最期を迎えるべき男じゃないってカピタン討伐に加わってくれる所が好き。

歴史上に名を残すような偉人たちの、それぞれの信念のための敵味方はそれぞれあっても、評価するべき所はしっかり評価して、払うべき敬意は払っているところ。すごくかっこよくて好き。

最後くらいは兼続さんのお話に戻ります。稲穂が一面になっている場所でのエピローグでの兼続さん。

「君を地上につなぎとめるためなら

なんでもしよう

天に還るための羽衣を隠し一一」

「代わりに、この地上で考えられる

最高の幸せを君に贈ろう」

七緒に対して、人ならざるものを感じていて、人の世が七緒の居場所では無いかもと思いつつも、七緒を失うことに耐えられないからと、羽衣を隠す兼続さんは、あまりにも理解ができすぎる。兼続さんは罪悪感を感じず、羽衣を隠すことが出来るし、本気で自分の隣で幸せにすると言えるタイプの人。分かる。ラストのスチルが一面の稲穂でのシーンだったのも、民が飢えずに暮らしていける世を夢見ていて、そんな兼続さんにとっては、正に桃源郷のような光景のはずなので、場所のチョイスもとても良かった。

ちなみに兼続さんルートでは和歌などの教養を求められる選択肢があって、教養がない私は何も分からなかったです。悔しい。乙女ゲームを楽しむには教養が必要。

 

 

柳生宗矩

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共通ルートの最後、現代へ帰る手段を絶たれた七緒への宗矩さんの言葉が

「ここでも……花は咲き、鳥は歌う

美しいものはある」

「お前を愛する者もいる一一そう悲しむな」

って、既にかなり七緒の事を愛しているのが伝わってきた。しかもめちゃめちゃ優しい表情で伝えてくるのですき。

今までは柳生復興のために、大府様に仕えて任務を淡々とこなしてきたであろう宗矩さんが

「もう傷つく者が現れぬように……静謐の世を創る力となりたい」

「虐げられる者のいない

鬼の一族も人間も誰もが静かに暮らし、笑う……」

「そんな世を俺は見たい」

と自分の未来の願いを口にしてくれるシーンが良かった。しかもこうやって明るい希望を言葉にできるのは七緒がそばに居てくれるからだと伝えてくれるので更に好きになる。

宗矩さんから七緒宛の手紙を、七緒は読むことが出来なかったので、武蔵くんに頼んで読んでもらうんだけど、長政様も兄さんも大和も阿国さんもいる所でのすごく甘い言葉を綴った手紙の音読をする武蔵くん。それを聞かされる八葉の面々。宗矩さんからの手紙にトキメキ、想いを馳せる七緒。絵面がおもしろすぎる。

そして公開処刑のようになってしまって宗矩さんが可哀想だよ!と思っていたんだけど、進めていくと宗矩さんがとってもとっても甘いことに気付く。遙か7にこれだけ甘いルートがあるとは思わなくてびっくりしたくらい。なので、宗矩さんは手紙をみんなの前で武蔵くんが音読したと聞いても「そうか」で終わりそう。それよりも自分の言葉が、きちんと七緒の元に届いているかの方が重要そう。

久しぶりの再会の時にも、かなり甘い言葉と共に再会を喜んでくれるんだけど、その時に大和くんが「その感動の再会、いつまで続く?見てるこっちが恥ずかしいんだけど」と至極真っ当なことを言ってくれる。なんだかとても安心する。

人間への復讐を企てて、行動し続けてきたターラがついに神子と八葉に負けて、亡くなるシーンもとても良かった。「お前は、かつて気高い鬼だった。それを忘れ、荒ぶる魂のまま修羅をさまよわせるものか」と、恨みだけを切り離してくれる宗矩さんかっこよすぎました。しかもこの後の「お前の弔いは俺に委ねろ。棺には、お前の足に合う草履を贈る……もう脱げないように」と伝える宗矩さんに「…………草履なら、これでいいわ」昔、逃げる時に宗矩から貰った草履を取り出すターラを見て胸が苦しくなった。宗矩さんがしたことは無駄なことではなかったと、ターラの口から最後に伝えられるの良かったな。

怨霊を全て浄化するために、龍神の力を使い龍神に取り込まれた七緒。修行に励み、鍛え抜いた剣で七緒を取り戻すのはさすが宗矩さんでした。そして宗矩さんは数々の功績によって柳生復興も叶え、かなり安心安定の地位を築いているので将来安泰だなってかんじだった。

最後の七緒の言葉に、山桜の方が好きって返す宗矩さん良すぎませんか。山桜って七緒の事だと思うんだけど、普段はびっくりするほど直球に好意を伝えてくるのに、こんな返し方でも好意を伝えてくるの本当にずるい。しかもすっごく優しい表情で伝えてくる。一見、冷たそうな人の優しい声や表情はたまらないものがある。

エピローグ、お日様や宗矩さんの温かさに幸せを感じてうたた寝をする七緒が、なんだか地に足が着いていない感じがして、まだ人に戻りきってないような感じだった。

 

 

阿国

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今までのルートは切なさや立場の違いによる離れ離れ等はありつつも、基本的にはすごく楽しい気分でプレイ出来ていたけど、このルートはそんな浮かれながら出来る物語ではなかった。

【復興】に関して、かなり宗矩さんとの対比を感じたルートでした。2人の選ぶ道が全く違うものなので。あと、今までプレイした3人がかなり将来安泰な上に、それぞれの信念や、やるべき事を明確にしている人達だったので、なんとも言えない物足りなさを感じつつのプレイになってしまった。これに関しては攻略順の罪。まぁ攻略順に悔いは無いですけど。

阿国さんの正体はもちろん男で、七緒がなお姫だった頃の許嫁である明智光慶だったのは、ちょっと胸が踊りました。唯一のなお姫だった頃の七緒と関わりのある攻略対象だったので。

阿国さんルートは共通セーブからプレイしたから、実は後から共通ルートをやり直した時に気付いたことが多々あって、例えば天野家での七緒との初対面の時に阿国さんは七緒を見て「……姫?」って言ってて驚いた。みんなも面影があると言っていたけど、許嫁だった阿国さんが真っ先に、その言葉が出るくらいなんだなって思った。あとは七緒が龍神の神子として、時を超えて乱世に行くかどうかという話の時も、だいたい阿国さんは反対していて、姫だと気付いていて、乱世から時を超えて令和の世で幸せに穏やかに暮らしているならば、その幸せを手放さずに済むことを望んでいたのかなって思った。阿国さん自身は明智家の復興を望んでいなくても、それを(死人とはいえ)周りから望まれているからこそ、七緒がやりたくないならばって気持ちもあったんだろうなと。

歴史に明るくない私ですらも、明智家の復興なんて夢のまた夢だと思う。でも燃やされた坂本城から逃げる時の言葉に囚われ、毎夜悪夢を見続けているというのは、かなり重いな…となったし、この悪夢から逃れる方法なんて、明智家の復興か全てを忘れることでしか無理じゃないかなって思ったくらい。だからここで、その悪夢を昇華するために、姉のガラシャさんと出会い、ガラシャさんが生きる為に尽力するということは必要な事だったんだろうなって思う。既に阿国として生きているけれど、明智光慶として求められる事から逃げることも向き合うこともしていなかった中で、七緒からの言葉で救われた阿国さんが、ただ生きて欲しいとガラシャさんを救う。やっぱり必要なことだった。同じ境遇の人を肯定することで、自分もまた自分で肯定できるので。

そしてラスボスが明智光秀明智光秀を【阿国】として討つことで、本当に新たな人生へと歩みはじめることが出来たんだと思う。

本当になかなか苦しいルートだった。そして難しい。時代を考えると、長政様のように【家のために尽くすことを決めている】という事が、かっこよく見えるし、多くの人が家のために生きている。その中で戦国の世に生まれながらも時を超え、現代の価値観を持った七緒によって、新たな生き方や価値観を示される、そこに希望を見出すルート。それぞれにきちんとハッピーエンドがあるからこそ、正解も不正解もないのだと示してるのかなって思った。

最後に言うことがそれかよって感じですが、阿国さんの男性の時の姿がとても好きです。

 

 

宮本武蔵

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浅間山で平島さんを捕らえる時とかの、長政様と武蔵くんの息ぴったりな連携がすごく好き。あとこの2人声が大きいでの、こちらまでシャキッとしてしまう。近習として長政様に使える武蔵くんを通して、また更に長政様のかっこよさを痛感する。

武蔵くんの父親が出てきた時に、真っ先に武蔵くんを庇う発言をしたのが、大和くんだった事が凄くいいなぁって思ってたんだけど、この後大和くんのルートをプレイしてより一層強くそう思えた。大和くんの「……親だろ?あんた」ってセリフ。大和くんは自分の家庭環境的に、親が子に無償の愛を贈る訳では無いことを知っているし、親が必ずしも子の味方になる訳では無いことを知っているけれど、その上での言葉なんだと思うと泣けてくる。割り切った態度を取っていても、心の中では【親】を求めているのかもしれないなと。

幸村さんと手合わせした後にたんこぶを作った武蔵くんに、七緒が駆け寄るんだけど周りに八葉やらあやめちゃんやら、皆いるのに「姫様の手に触れられていると なんだか心地よいです」って武蔵くんが言うので、本当にそういった事への羞恥心が全くない。大和くんとは真逆過ぎる。

この2人、他にも八葉がいる前で手を繋いで移動したりしてて、この時、長政様と大和くんの「なんだあれは」「知らない」の会話もすごくおもしろかった。そりゃそう。何見せられてんだってなる。

 

「手が震える時にはオレが姫様を支えます」

「心が弱って、歩けない時にはおんぶします」

「だから、安心してください

自分の弱さを嫌いになる必要はありません」

と伝えてくれる武蔵くんが好きだったんだけど、実際にこの言葉通り、炎に怯えて震える七緒を抱き抱えて助けてくれるし、共通ルートでの七緒が呪詛を受けた時にも、躊躇せず手を握ってくれたり、そんな暖かな優しさで包み込んでくれるような所がすき。

そして松尾山城での五月もすごくかっこよくて好きだった。みんなを先に行かせて、結界を張って怨霊から人々を守ろうとするのは、かっこよすぎる。そして多くの怨霊に手こずっていると颯爽と駆けつけてきた真田幸村。流れが最高に胸アツだった。

ここの多勢に無勢でピンチの五月の元に幸村が駆けつけるの、一番最初の七緒のピンチに幸村が現れたことを思い出して更に興奮した。

青龍だけじゃなくて、四神の皆がそれぞれ武蔵くん達を先に進ませるために「ここは任せて、先に行け」ってするの展開が本当に好き。武蔵くんにはまだ未熟な面があって、だからこそ周りの助けを得ながら前に進んでいく感じになるので、武蔵くんルートだからこその展開だなぁと思えた。八葉だから助けるとかでは無く、共通で聞き込みついでに、小梅を貰ったりするような武蔵くんなので、きっと皆が武蔵くんを助けたくなるんだと思う。天性のものなんだろうな。ちなみに、ここでの白虎2人が敵としてバチバチしながらも共闘している感じが特に好きだった。

最終的に、五月の優しく諭す感じにグッときたし、大和くんも自分の生き方を見つけてて、このルートの現代組とても良かった。

どうしてもラストの四神の展開と、五月の言葉が心に残ってしまって、感想がそっち寄りになってしまった。武蔵くん、あまりにも陽の男でした。私には眩しすぎるほど。

 

 

佐々木大和

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遙かなる時空の中で7のわたしの推しです。本当に最高のルートでした。ありがとうございます。感想はもちろん長いです。

七緒が怨霊が見えるようになった時に、大和くんが「怨霊が見えるのは、自分のような闇が深いヤツ」って言った時に、「大和は、ちょっとひねくれてるだけじゃない」と少し失礼めな事を、すかさず返す七緒に、幼なじみの距離感を感じた。大和が怨霊に寄り添うことが出来るほど優しいということを伝える時も、そのまま伝えるんじゃなくて、「あまのじゃくで口も目つきも悪くて、無愛想で実は寂しがり屋の、困った人」という言葉が前に付く当たり、どういう言い方をしたら、大和くんが受け止めやすいかを今までの付き合いの長さからわかっている感じがするし、「だから、大和がひとりなんて、もったいない」という言葉に繋がるのも好き。大和くんの「俺、ひとりぼっちにはならねぇ気がする。どうせお前が今日みたく追いかけてくれるだろ?」って返しも好き。七緒が大和くんに仲間と向き合う気合を入れるために、頬を抓るのも幼なじみが全面に出ていて好き。本気で痛がってる大和くんもすごく可愛かった。

七緒が呪詛されそうになった時に、大和くんが助けて「心配するだろ………………………五月が」って言葉の可愛さ!自分が心配したことを伝えられなくて、濁しちゃう感じが可愛すぎる。ニコニコした。

こんな風に素直になれないと思いきや

「お前 笑ってるほうが、可愛いじゃん?」

「いや、そのびっくり顔もダメとは言ってねぇけど」

と平気な顔して可愛いって伝えてくるし、私の記憶が確かならば、ここで初めての優しい表情をした立ち絵が出てくる。びっくりしました。しかもびっくり顔も悪くないと思ってる大和くん、かなり七緒の顔好きだな?って思ってしまった。私は大和くんの顔が好き。(そこは聞いてない)

現代に帰るすべをなくした時の大和くんとのイベントも好き。例の大和くんがヘッドフォンを付けて七緒と背中合わせに座っているスチル。大和くんが七緒に「お前はひとりじゃねぇからな」って伝えてくれるのが好き。お互いにひとりにさせない幼なじみ。ヘッドフォンと言えば、阿国さんにと七緒の距離が近くてヤキモチを妬いちゃう大和もすごく可愛かった。

さて、個別ルートにやっと入ります。そして現る毒親。七緒は織田信長や兄の忠信、甥の秀信、そして現代でも天野家と家族に恵まれて育ってきたので、家族で分かり合えないって事がナチュラルに分からなかったんだと思う。だからこそ現代に戻った時に、大和に家に行くように取り計らう。でも家族問題は気軽に踏み込めるものでは無いんだよね。だから少しモヤッとしてたんだけど、大和くん自身は七緒が自分のことを思ってしてくれた事を理解しているし、そのことを嬉しく思っていたので、私のモヤっとした感情なんて取るに足りない。捨てます。

鬼のターラに心の暗い部分を上手く突かれて、七緒を助けるために妖刀を手にしてしまってからはなかなかに辛かった。

辛い話をする前に一つ、七緒が体調不良で食事が進まなかった時、「もうご馳走様?」って大和くんが声をかけるんだけど、可愛すぎない?普段少しキツめの物言いなのに、ふとした時の言葉選びが可愛くて心臓に悪い。これが萌え。

 

時を超えてやっと自分を認めてくれる人達と出会えて、やっと自分の居場所が出来たと思ったら、妖刀のせいで、その人たちのそばにいることは出来なくなるというのが辛すぎる。「好きで抱え込んだわけじゃない!」という大和くんの叫びが本当にその通りすぎる。現代でも、好きで怨霊が見えているわけじゃないし、好きでこの見た目で生まれてきたわけじゃない。自分から好んで妖刀を取ったわけじゃない。理不尽なものが多くて、そのせいでいつまでも居場所がなかった大和くん思うと涙が出る。大和くんが一体何をしたって言うんですか。

みんなと離れて過ごすことを選んだ大和くんだけど、七緒がピンチになると助けに入ってまた遠くの茂みに隠れるというのが、胸が締め付けられる。そして章タイトルが【隠れ鬼】なのもまた突き刺さる。

大和くんの存在にすぐに気付いて、わざと夜道を一人で歩いて大和くんを捕まえる七緒も良かった。この時に七緒が掴むのが服の裾や腕じゃなくて、首根っこな辺り、2人の空気感が恋愛に偏りすぎない幼なじみで良かったなぁって思う。そして普通に笑った。

少しでも近くにいるために、大和くんの修行を妖刀の影響を受けない距離から見守るシーンも好き。

ターラから七緒を守るための戦いの最中、妖刀から「そなたは憎しみでなく、温もりを与えられ、また与えることができるのだな」と言われて、貰ってばかりじゃなく、与えることが出来ているのだと知って妖刀を御すシーンは良かった。大和くん、七緒に手を差し伸べられた時から、この時までずっと天野兄妹、特に七緒から貰ってばかりだと思ってて、人付き合いに慣れてなくても、周りから貰ったものを返すことが出来るのだと知れてよかった。特にこの時は、皆から生気を奪う妖刀を持っていて、与えるどころか奪う存在になってしまっていたので。大和くんルート、大和くんのことを考えれば考えるほど泣けてくる。

妖刀が妖刀では無くなり、そばに居ても生気を奪う心配がなくなって、思いっきり七緒を抱きしめて

「…………遠くない」

「やっと、お前に触れられた………」

って大和くんが伝えるところ、泣いてしまった。今までは、当たり前のようにそばにいることが出来ていたからこそ、この2人が意図せずそばにいることが出来なくなる状況が恋愛への発展に欠かせなかったものだと思う。七緒の(私といて、大和が悲しい顔をしない)って思ってるところも好き。幼なじみからの恋愛への感情の変化の書き方が丁寧すぎる。

この後に、「お前がいたから頑張れたって、言ってんだけど」と照れながら言う大和くん、びっくりするほどかわいい。それに本来伝えたい意味は七緒には全く伝わってないのもニコニコした。

結果的に大和くんにとっての運命の刀だった妖刀を御すことができるようになって、自分の中のケジメとして現代に帰って父親と話すシーンは本当に現代の価値観に沿っていたなぁと思う。

今までのこと、そして自分がこれから生きていく道を説明した上で、

「結局あの人は俺をわかんないし、俺もやっぱあの人のこと、よくわかんなかったけど」

「……なんかそれでもいっか、って

わからないことが、わかったし」

という結末を迎えるのが、きっと大和くんにとって正解だった。家族だからって必ずしも分かり合える必要は無いし、分からないなら分からないでいいって吹っ切ることができたので。すごく良い家族との終え方じゃないかなって思う。父親と話す時に、七緒も隣にいるんだけど、七緒は特に口を挟むことなく、ただ隣にいるだけというのも良かった。例え親としての愛情を貰っていなくても、最初で最後【親と子】が向き合うのに、他人の言葉はきっと邪魔なので。大和くんの口から伝えることに意味がある。

佐々木大和という名前と剣の才能から、もちろんずっと佐々木小次郎が頭の片隅にはあったんだけど、なかなか明確に佐々木小次郎としての展開があるわけじゃなかったので、まぁ意識して名前を付けただけなのかなって思っていたら、最後に父親から佐々木小次郎の名前を聞かされるのは驚いた。新しい名を得るということは、新しい生き方に憧れ、望むから。阿国さんルートで出てきましたね(復習?)

佐々木大和はどこで生きていても佐々木大和だけど、現代で生まれた佐々木大和とは別にもう一人の自分として、剣の道を突き進む佐々木小次郎もいて、ある意味で新しい自分の誕生でもあるのかなと思った。親から貰う最初の贈り物が名前なので、佐々木小次郎という名は父親からの最後の贈り物にもなった気がする。このイベントのタイトルが【餞別】なので、やっぱりそういうことなんだと勝手に思ってる。

ちなみに、佐々木小次郎について少し検索してみたら、出自不明と書かれていて(諸説あるのかもしれません)、令和の世から時を超えた大和くんが、佐々木小次郎として乱世に突如現れるというのは、まさにといった感じで、こういう所にもシナリオの上手さを感じました。丁寧なシナリオ作りに感謝と敬意を。

ラストがまさかのカピタンとターラの茶番になってしまって、ちょっと冷めてしまったのは他が最高すぎたので許します。最高なシナリオ過ぎたので、きっとここで調整したんだと思ってる。ターラが鬼とか関係なく、静かな場所で幸せになるのは、願ったり叶ったりなんだけど、カピタンはダメ。兼続さんルートでの事を許せないので。他のルートの話だからと龍神様が許しても、私は許しません。(根強い恨み)

龍脈も整ってしばらく経ち、令和の世に帰るか、残るか迷い続ける七緒への大和くんの言葉全てが最高だったので、長いですがここに全てを残します。

「悪い コレ、言う気は……なかったんだけど」

「俺はお前と違ってこの世界じゃ異分子だ」

「きっちり家族とも別れてきた

あるのは、この刀だけ」

「だから一一

これから先 お前が俺の帰る場所になると思う」

「別にお前が向こうに行ったら

ひとりぼっち、って意味じゃない」

「淋しい時に思い出したり

悩んだ時、勝手に頭で相談してみたり……」

「心の拠り所にするっていうの?」

「妖刀のあれこれで

お前と離れてた時もそうしてたから」

「俺にとって、お前はそういう存在」

「自分の一部、みたいな感じで……もう胸の中にくっついてる」

「だから、どこにいてもいいよ

どこにいたって勝手にお前を頼りにしてる」

「……だからさ

大事なものが多くて悩んでるなら一番を選んで」

「心の中に一番離れたくないもの、聞いて

それに従って決めたらいい」

「俺も聞きたい

できれば、今みんなよりも先に」

「何を選んでも、お前の答え

ちゃんと受け止めるから」

自分の気持ちを伝えたら、七緒の選択の邪魔になってしまうとおもいつつ、迷う七緒の背中を押すために、一言謝ってから、この言葉を伝えてくれるところが好き。きっと言葉で伝える前に素振りで伝えようとしたのも、こういう理由からなんだろうなと思うと愛おしすぎる。そういえば、大和が父親と向き合う時に言葉には出さず、そばにいる事を手を握って伝えた七緒と、素振りで自分の気持ちを伝えようとする大和くん、どちらもしっかり相手に伝わっていて、幼なじみの以心伝心な所を垣間見えて最高な気持ちになった。

「自分を選んで」ではなく、一番を選んでという、嘘のない真っ直ぐな大和くんの気持ちで、本当に七緒の事を想ってるんだと伝わってくるし、その想いが恋愛感情だけでは無いのも伝わってくる。この2人には今まで積み重ねてきた友愛も家族愛も、このルートで自覚した恋愛感情も全部ひっくるめられてる。大和くんが令和に戻らず剣の道を極めるという選択は決して逃げではなくて、自分の中で大切なものを見つけて、居場所も見つけた上での選択。それは七緒の隣だから出来たこと。

普通だと、七緒が自分の帰る場所。だからそばにいて。になると思うんだけど、帰る場所であることを伝えた上で、だからどこに居てもいいよって言葉が続くのは、大和くんの優しさがいっぱい詰まってる。 大好き。こんなに愛と優しさを込めた言葉を伝えてくれる大和くん好きに決まってる。めちゃめちゃ綺麗な告白だなって思ってる。

この後に大和くんと生きていくことを選んだ七緒の答えを聞いて、気を抜くとニヤけてしまうのを堪えようと、口元がむずむず動いてしまう大和くんかわいい。

「やっぱり一番を選ぶなら大和との未来だよ」

「すぐ、ひとりでどこかに行って心配させるくせに」

「知らない間にかっこよくなったりしてるんだもの」

「目が離せない ずっと一緒にいたい」

って七緒の言葉に

「……やめて、マジで

俺だってちゃんと言いたいのに ニヤケ顔じゃかっこつかない」

「…選んでくれて、ありがと」

「俺のほうは……結構前からお前を選んでたけど気づいてた?」

「俺の一番は、お前

だから、これからも一一」

「七緒

……俺の心の帰る場所でいて」

本当に最高のシーン。可愛いし大好き。だいぶ前から選んでくれていること、私は気付いていたよ(ただし七緒は気付いていなかったけど)

エピローグのスチル、伸びた髪の毛をひとつに結んでいる大和くん好きすぎてときめきました。あとナチュラルに七緒の髪を手に取って口付けしてるのでびっくりしちゃった。いつの間にそんなことできるようになったの?!

七緒の顔を見て「ぷっ、マヌケ顔」って笑うんだけど、きっとこのマヌケ顔も悪くないって思ってるんだろうな。どこまで優しい声の

「ただいま、七緒」

で、このルートの最後を締めるのは、本当に綺麗すぎたし最高でした。ただいまという言葉で永遠と泣ける。私の推しでした。素晴らしいシナリオをありがとうございます。

 

 

天野五月

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共通でのイベントの時に五月の自己肯定感が低すぎて、この男〜〜!!と少しキレてしまったのは私だけではないと信じたい。

双子の兄である三鶴の方が自分より優秀だからこそ、自分が八葉に選ばれたのは三鶴の代わり、って本気で思ってる。でもそこはまだいい。優秀な兄弟がいて、それをまざまざと感じるのはよく分かるので。

それよりも「偽物のお兄ちゃん」発言が悔しくて悔しくて!なんでそんなこと言うんですか?!ってなった。五月が偽物のお兄ちゃんなら七緒と五月との時間だって偽物になるんじゃないの?血の繋がりが無いからこそ、今までの時間の積み重ねが2人を兄妹にしているんじゃないの?とキレてた。

でも、ここで「落ちる、滑る、転ぶ」「二浪、受験当日に事故、インフルエンザ」って言霊で言い返す七緒が好きだった。「どうして?もしもの話だよ?兄さんがさっき言ったことと同じだよ」ってかなり強めにやり返すのが、兄弟喧嘩感もあって好き。やっぱり他の八葉とは一緒に過ごしてきた時間が違うので、五月に対してはズバって言う事が出来るのを感じた。どういう言い方をすれば伝わるのか、兄さんのことわかってるなぁってにっこりしました。

五月がいつから七緒を女の子として好きだったのかを知ることができなかった事と、七緒自身の兄妹として育ってきて、そこから恋愛に感情が変わっていく上での葛藤が無かった事が残念だったかな。そのあたりはすごく見たかった。

ただ、兄妹であることよりも、七緒が龍神になり、そこからまた人に戻ってくるという、一種の生まれ変わりを経たことで、兄妹として育ってきた事実が薄まってる気がする。だから(血の繋がりがなくても)兄妹での恋愛に苦手な人でも受け入れられるのかなとは感じた。

怨霊を浄化するために力を使い龍神になった七緒を、天から引きずり降ろしてでも取り戻そうとする五月は、兼続の言葉を借りると「天女の羽衣を隠す」男だろうなと思った。でもきっと隠した自分のエゴに罪悪感を感じて態度に出てしまうし、それを七緒は気付きつつも話さないなら聞かないのスタンスを取るので、更に罪悪感が募る。そしてひょんなことからバレそう。(何の話ですか?)

絶対に話の核となるのが石田三成だと、共通から確信させてくるんだけど、意外と石田三成と五月の邂逅がルート終盤で驚いたな。

でも姿を見ていなくても、平島さんと連絡を取り合う切れ者の軍配者を自分の弟だと確信していた石田三成が好きだし、戦場でピンチのところに満を持して現れるのも好きだし、今後の自分の辿る道を覚悟して、頑なに五月に対して血縁者として振る舞わないところも好きだ。この人付き合いが下手で、それでも大恩ある豊臣秀吉の願いのために、手段を問わずなすべきことをなそうとする石田三成が本当に良かった。

生き晒しにあっている石田三成を黙って一人で助けに行こうとした五月に七緒が付いていこうとするんだけど、その時に反対された七緒が「どうしても駄目って言うなら……うしろからこっそりついていく」って答えてて、大和ルートの七緒から隠れつつ七緒を守ろうとする大和を思い出して、似た者同士の幼なじみ!!ってなった。

石田三成も一度は令和に帰ったんだけど、龍神の背に乗った時に鱗を数枚拝借して、結局乱世に戻ってしまうの、本当に石田三成としてのブレなさを感じてすき。生き晒しにあっていた中で、突如現れた龍神と弟に助けられてる最中に、今後のことを考えて鱗を取る冷静さに更に好きが募った。さすが8歳以降の三鶴を知らないにも関わらず五月に【冷静で孤高、そして一途 目的のために、己を捨てられる 戦国時代に向いている】と言われるだけある。

最後に、これからは兄妹ではなく恋人としてよろしくと言いたかったのに、上手くいえなくて「恋人として?」って七緒に言われて、かっこよく決められない所や、七緒からの呼び名が五月と五月さん、どちらも捨て難いと思ってる五月、なかなかにヘタレ感があって可愛いなぁって思いました。というかこの男、共通ルート最後の宴でのシーンでも幸村に呼び捨てさせたり、敬語を外させたりしてて、なかなかに外側に拘るなって思った。あと、受験失敗したという事実が特に意味の無い設定で本当に面白い。一気に不憫感が増す。

 

 

真田幸村

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すごいルートだった……。きっと遙かなる時空の中で7をプレイした人たちの中で、真田幸村は別格だと思う。推しや推しカプが他にいても、真田幸村は、ゆきななは、別格。それほどすごいルートだった。

共通ルートでのイベントだと、怨霊となった信忠を浄化した後の、涙を流す七緒を幸村が月からさえも隠してくれる所。ここが大好き。

幸村は最初から七緒の事を“龍神の神子”として扱っていて、人の世の争いからは超然としていて欲しいと言うくらい神聖な存在として扱ってくる感じだったのが、このシーンでは人として扱ってくれてるように感じたので好き。

兄である信幸宛の手紙に七緒の事を書いていることを、バラされて照れているのも可愛かった。物腰柔らかな上に天然リップサービスの男なので、照れている所が新鮮で良かった。

個別ルートに入ってすぐ、大阪に行く時に七緒の顔を一目見る為だけに、わざわざ岐阜城に寄る幸村が、七緒のこと大好きでびっくりする。

あと幸村ルートでの1枚目のスチルが幸村・兼続・三成の三人の月見酒だったのが本当に力の入り方を感じた。すごくキレイなスチル。しかもこのスチルの表示する演出が、少しずつっていうのがより一層良かった。このスチルの石田三成が5割増くらいで顔が良い。好き。

最初にお礼の品として贈ろうとして、七緒に受け取って貰えなかった反物で着物を仕立ててもう一度渡してくるのは、物腰の柔らかさに反して押しの強さを感じた。この着物、受け取ることを断られた時点で仕立てを依頼してたとしたら、他ルートではもれなく七緒に着てもらうことが無く、長持の奥に仕舞われるのかと思うと……うっ…。

五月ルートと同じく、龍神の力を使うことで七緒が龍神に戻ってしまう、人として暮らすことが出来なくなってしまうことが判明するんだけど、その時に幸村は五月と違って七緒に「力を使わないで欲しい」と直接伝えてくれる。

七緒自身も幸村の気持ちを聞いた上で、自分が何をすべきか伝えてくれるから、言霊のせいで七緒に打ち明けられず、七緒の意思に関係なく力を使わせようとしなかった五月との違いをしっかり感じる。

五月と幸村の七緒を“大切にする方法”が違うゆえの言い合いになった時に、五月がすごく感情的だったのが印象に残ってる。七緒と幸村が絆を深めたように、幸村と五月も青龍同士、絆を深めていて、幸村なら七緒を守ってくれると信じていたんだろうな。

兄の信幸が徳川方についた時に五月から言われた「人にはそれぞれ違う意思があり異なる決断を下す…その違いを事実として尊重する」という言葉を、幸村が五月に返すのも印象深い。

 

人ですらないのに何故、私を…となる七緒への

「共に歩み、共に刻んできた記憶は『あなた』と築いてきたものです」

「あなたの優しさに

己の定めた道を貫く意志の強さに

私は心惹かれました」

「あなたの『心』に

私は恋をしたのでしょう」

って幸村のこのセリフ本当に良くないですか?胸をギュッと締め付けられた。幸村は七緒の『心』に恋をしたので、人であろうと龍神であろうと、『心』を守ってくれる。幸村にも七緒に人として生きて欲しいという気持ちがあるんだけど、七緒の心に恋をした幸村が、七緒の決意や覚悟を無下にすることなんて出来ない。自分の気持ちをぐっとこらえてるんだと思うと、物分りが良すぎて心配になる。自分のエゴだとしても、自分の感情を優先していた五月との対比…。

この後に兼続さんとの会話で

「いっそ閉じ込めてしまおうとは思わなかったのかい?」

「姫の心を殺めることに

なんの意味がありましょう」

と即答する幸村にまた胸が締め付けられた。そして兼続さんは羽衣を隠す男なので、閉じ込める選択肢を持っていることが分かりすぎる。

龍神となれば、幸村が恋してくれた心さえも失う。平穏な家族にはなれないと伝える七緒に対して

「言霊というものがあります

今は恐れを口にするのはやめておきましょう」

「それよりも、あなたの願いを…希望を聞かせてください」

と返すんだけど、プレイ中は五月が良く口にしていた言霊がここでも出てきたなぁくらいだったんだけど、よく考えると五月は【嫌なことが現実になるから不吉なことは口にしない】に対して、幸村は【前向きな希望や願いを口にしよう】なんだなって思って、ここにも対比を感じた。幸村自身、最初に会った時に花の種を受け取らない理由として、1年後にどこにいるか分からない、先の見通しが立たない世だからって言っていて、あまり自分の幸せな未来を考えていない感じだったんだけど、七緒との日々の中で、未来に対して望みが生まれたんだなぁってジーンとした。

七緒が実は龍神で、力を使うと人には戻れないと聞いた時の大和くんの憤りを隠しきれない反応も好きだった。感情のまま部屋を飛び出る大和くんを武蔵くんが追いかけてくれるんだけど、この時どんな話をしたのかはとても気になる。

 

真田幸村の最後のシーン、このシーンのためだけにBGMが用意されていて、さらに曲名が【英雄譚の終わり】ってずるすぎない?いつまで経ってもBGMの最後のひとつが解放されないなぁとは思っていたのに、真田幸村の最後のシーンのためだけの曲!しかもめちゃめちゃ良い。

息を引き取る最後の瞬間に、乱世を納めるが如く降る慈雨に、「来てくれたのですね、私の姫……」って号泣した。

神域で約束通り七緒を見つけ出そうとする幸村の

「……なお姫」

「……天野七緒」

「一一七緒」

と名前を呼ぶ優しい声に、さらに泣いた。龍神としてなすべきこと、友との義を貫くために人の世でなすべきこと、それぞれを果たした上でやっと神子でも龍神でもなく、天野七緒が真田幸村にとって一人の女の子になった瞬間だと思う。「名は人を形作る最初の贈り物」というのがまた私の大好きなやつ。

ネモフィラが一面に咲いた神域で2人は永遠を迎えるんだけど、最初に幸村が言ったように別天地、パライソに自身は行ってるし、2人で植えたネモフィラを見ることは叶わなかったんだよね。七緒がネモフィラの説明をしてたから、2人で薬丸のお墓にネモフィラを植えてから、幸村は一度もお墓参りに行けてないし、2人で植えたネモフィラが咲いたところも見れていない。でも幸村が始めてネモフィラを見る場所は七緒の隣であることが必然だった気もする。

今回、感想を残すにあたって、ネモフィラ花言葉を調べました。

ネモフィラにはギリシャ神話から付けられた【あなたを許す】という花言葉があるんだけど、カピタンの企みを阻止し、壊れかけた心柱による日本の崩壊を食い止めるために、力を使い龍神になった七緒に幸村が

「今はまだ……

あなたに淋しい思いをさせてしまうこと

お許しください」

って伝えてて、シナリオがうますぎる!って後からなった。まぁ七緒は最初から許す・許さないという次元ではないと思うけど。自分のなすべきことを隣で見守り助けてくれた幸村。そんな幸村のなすべきことを七緒が見守る番なので。

ちなみに花言葉の元となったギリシャ神話も知ると、なんとも言えない気持ちになるので是非調べてみてください。

 

 

人として生きて幸せになることに固執し、地上での幸せを掴み取った 地の青龍 天野五月

地上であろうと神域であろうと意志と心を守り、天上で永遠の幸せを感じる 天の青龍 真田幸村

本当にそのまま天と地なんだよなぁ。考え方も迎える結末も、どこまでも対比に描かれていて気を失いそう。

共通ルートの怨霊となった信忠を浄化した後の選択肢で幸村を選ぶと、五月との恋愛が失敗になるんだけど、そりゃそうだよね。ここまで対比させてるんだから、どちらかと上手くいくということは、片方とは失敗するよね…と痛感した。かなり対比が効いている天地の青龍だけど、どちらが正しいとかではなく、両方を肯定するハッピーエンドがあるからこの作品が好き。

そしてこれが真田幸村と天野七緒のハッピーエンド。他にはない!と叩きつけてくるルビパ。私は泣くことしか出来ない。

最終的に徳川方についた兼続さんも、家を存続させる道を選んで徳川方についた信幸さんも、誰も悪くない。彼らにもそれぞれ守るべきものがあった。乱世が悪い。

七緒も数ある選択肢の中から、自分のなすべき事をなすという選択をしていて、幸村も人生の中で数多ある選択肢の中から、【家族を泣かせず、友をあざむかず、主君を裏切らず、一度誓ったことは違えてはならぬ】という道理を守り切り、なすべきことをなした真田幸村の生き様と終わりを見せつけられる素晴らしい物語だった。

この後の2人が、永遠の幸せを感じ続けられますように。

 

それでは、とても長い感想にお付き合いありがとうございました。またどこかで。

ATRI-My Dear Moment-【作品紹介】

 

沈みゆく世界で、
君をみつけた。

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原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。

 

幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩 夏生(いるかが なつき)は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。

 

身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。

 

夏生は“失った未来”を取り戻すため、謎の借金取り・キャサリンと共に、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。

 

そこで見つけたのは、棺のような装置で眠る不思議な少女一一アトリ

彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。

 

海底からサルベージされたアトリは言う。

 

マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。

それまで、わたしが夏生さんの足になります!

 

海に沈みゆく穏やかな町で、少年とロボットの少女の、忘れられない夏が始まる一一一。

 

引用元:ATRI-My Dear Moments-

 

 

 

こちら、先日プレイしたATRI-My Dear Moment-のあらすじです。

今回はこの作品の紹介と感想になります。後半はネタバレ有りの個人的な感想です。

 

パッケージ版の販売はなく、Nintendo Switchスマートフォン向けアプリを含めて、数種類にて配信されています。

Nintendo Switchでは2200円で購入可能です。

プレイ時間は10~15時間程。

 

システム

あらすじでも分かる通り、夏生とアトリの物語です。複数人を攻略するタイプの美少女ゲームとは異なります。

選択肢は計3つ。エンドはBAD END・NORMAL END・TRUE ENDの3種類となっています。

物語の仕様上、BAD END→NORMAL ENDとプレイした後にTRUE ENDを見ることを推奨します。

 

シナリオ

かなり、サクッとプレイすることが可能なロープライスゲームですが、シナリオはしっかり作られており、NORMAL ENDからTRUE ENDの流れは本当に綺麗な物語でした。

むしろ、ロープライスであり10~15時間でプレイできるように作られているからこそ、主人公の感情の変化、登場するキャラクター、会話などに無駄なものが一切なかったと思います。

またこのコンパクトさの中にも、しっかりと伏線は張られていました。

コミカルさ、シリアスさをいい塩梅で堪能することが出来るため、テンポが良いゲームだと思います。

個人的には、想像の範囲内のシナリオ進行と、想像からは離れた方向へと展開したシナリオの両方を味わうことが出来たので、最後までしっかり楽しむことが出来ました。

 

キャラクター

夏生とアトリはもちろんですが、サブキャラクターも含めて素敵なキャラクターばかりでした。

彼らがいたからこそ、夏生とアトリはかけがえのない45日間を過ごすことが出来たのだと、声を大にして言えます。

夏生とアトリだけでなく、他のサブキャラクター達との関係性もとても良かったです。

アトリと竜二の軽口を言い合える関係性であったり、夏生と竜二の友情もしっかり描かれています。

 

グラフィック

公式サイトにて公開されているスチルを見ても分かる通りに、かなりスチルもキレイです。

背景も実はとても綺麗でした。

章の合間、場面転換の時に背景を切り取った絵が挟まれるのですが、背景がどれも素敵なので、毎度じっくり見ていました。

近未来の海に沈みゆく世界が舞台なので、水や海はよく出てくるのですが、そこに射す光が世界を綺麗に見せていました。本来であれば荒廃し始めた街並みですが、そこがとても素敵でした。

 

音楽

OPムービーはこちらになります。


www.youtube.com

OPもEDもとても素敵な楽曲でした。

夏生がアトリをサルベージした所から物語が始まっていくのですが、サルベージという事で、もちろん潜水するシーンがあります。

しっかりと水の音が入っていて、少し感動しました。ロープライスでも拘って作られているなと感じたところです。

もちろんその他のBGMもとても良かったです。個人的には『希望の光』『親愛なる日々へ』というBGMがお気に入りです。

ちなみにアトリの可愛さを堪能出来るこちらのアニメーションも、40秒ほどなので合わせて見て頂きたいです。ほんと満面の笑みのアトリがすごく可愛い!アニメの出来に期待が膨らみます。


www.youtube.com

 

以上が、ネタバレにならない程度の感想を挟みつつの作品紹介になります。

 

何度も書いたように、夏生とアトリの物語です。ひと夏の2人の成長と恋の物語をぜひ、ネタバレを見ることなく、堪能して頂きたいです。

少しでも気になった方は、ロープライスなので買ってプレイして見てください!

 

2024年にはアニメ化が決定しています。そちらもぜひよろしくお願いします。

ペルソナ5 ザ・ロイヤル【感想】Part3

楽しくて楽しくて、仕事終わりにも毎日ゲームをしていたら、疲れからなのか目が痙攣し始め、遂には痛みを感じるところまで来ました。ということで、最近は目のことを考えて少しずつ進めています。皆さん、ゲームする時は部屋を明るくして、画面から離れてプレイしましょうね!ちなみにホットアイマスクを使って、ゲームプレイ時間を減らすと痛みは無くなり痙攣の頻度もかなり下がりました。

 

さて!本題に入っていきたいと思います!今回はPart3ということで、カネシロパレスを中心に…と言いたいところですが、カネシロパレスや金城自身の事よりも、道中にあった他のこと中心に感想を残していこうと思います。

MISSION START!の文字が黒板や床を流れる演出が毎回好きです。なのにスクショを逃しがちなので、今回は録画までしました。大文字と小文字が入り交じってるのも怪盗団のツギハギな予告状を彷彿させます。UIもオシャレですし細かくて好き。

 

新島真

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役に立つ・役に立たないにここまで拘る高校生なんて、真くらいですよ!まぁ姉である新島冴が原因なんですが。

この後、私は役立たずじゃない!と暴走してカネシロの下っ端に喧嘩を売り、車に乗せられてしまうんだけど、もう真もいっぱいいっぱいだったんだろうなって思える場面。学校の教師(特に校長)に良い顔して、面倒なことを押し付けられて、姉からも役立たずと言われ、明智君にも嫌なこと言われ…ずっと我慢してきた結果、爆発してこうなります。
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我慢して我慢して良い子をやって来て、そして積もり積もったものが爆発するって所に、現代っ子を感じました。現代っ子を感じるのに、爆発した結果が盗んだバイクで走り出す感じなので、昭和感もありバランスの良さを感じました。なんのバランスかは分かりませんが。
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参謀として仲間になった真は参謀として、怪盗団をサポートします。実際に戦闘シーンになると、モルガナ時よりも細かくアドバイスくれるので、何でペルソナ覚醒して早々にそんな弱点付くの上手いの?!と驚きました。火傷おってたら疾風が効くなんて初めて知ったよ。助かるけど、戦闘中にモルガナの声を聴くことが少なくなり少し寂しくなりました。モルガナどうしてもパーティーに入れるには体力等が心もとないので…せめて後方支援をして欲しかった…。

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ペルソナ覚醒前の真は、特に杏と衝突することが多々ありましたが、最終的にはお互い謝罪します。なぁなぁで仲間になったりしない所に青春を感じて好きです。あと真っ先に謝ることが出来る杏がやっぱり好きです。良い子だなぁってしみじみ実感する。

 

明智吾郎

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前回に引き続き、未だに明智くんを疑っている私です。彼とのコープは【正義】だし、彼自身も度々【正義】について語り、怪盗団に正義は無いと主張しますが、では彼にとっての正義とは何なんだろうか…という所が未だに見えてこないんですよね。

あとスクショを残したこのシーンですが、カネシロの改心のニュースを見たあとの明智くんの悪態です。疑いの目で彼を見ている私からすると、自分の行いを阻まれたことによる悪態なのかなと見えました。これで彼が何も裏がなく、普通に否定している怪盗団の活躍に対してのものだったら恥ずかしい。

 

新島冴

現在、ジョーカーを取り調べ中の彼女について。

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こんなことを姉から言われるなんて辛くないですか?しかも新島冴は、これよりもあとのシーンになりますが、何のために勉強するのかと真に問われて「成功するためでしょ」と答えています。成功するために今できること(勉強)をしているのに、

「今のあなたは役立たず」

「私の人生を消費して生きてるだけの存在。」

なんてあまりにも酷すぎて、この瞬間に新島冴にドン引きしたし、明智吾郎とビジネスパートナーということもあって警戒心100%になりました。

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また、カネシロが改心後に自供した事についても。自分の手柄にならなかった事に憤りを感じていました。例えばカモシダは過去の栄光に執着しており、マダラメは名声に執着、カネシロもお金に執着していました。こういう執着が欲望を歪ませるのかなと思うと、新島冴がパレス持ちでもおかしくないなとまで思いました。

 

坂本竜司

ここに来て、竜司の話?と思われるかもしれませんが、竜司の話です。しかもマイナスなことです。

実はマダラメパレスあたりでも、彼の言動に対して「う〜〜ん」となる事があったのですが、カネシロの辺りで、いよいよ彼に対する意識が変わり始めました。

紆余曲折あり、次に改心させる標的がカネシロになったわけですが、カネシロは自分への足がかりとなるものを一切外部に盛れないように徹底しており、怪盗団は名前や居場所もなかなか掴めない状態でした。

そんな時に竜司は「標的を別に変えよう」と提案するわけです。

甘い言葉に乗った者も悪いですが、不特定多数がカネシロに弱みを握られお金を搾取され続けている状況を知った上でのこの提案です。怪盗団として身近にこんな悪党を放置しておくのか?という気持ちになりましたし、そもそも竜司の中で、悪者を改心させる事よりも自分が有名になる事の方に重きを置いているんですよね。そういう考えが随所で感じ取れてしまって、竜司に対して微妙な感情が少しずつ積もっています。(現在進行形)

今後、本編で竜司に対するマイナスな感情を晴らすような事があればいいな…と思いつつ進めます。コープは7まで上げていますが、今は上げる気にならないので止めています。

 

東郷一二三

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彼女とてもおもしろい方ですね。普段すごく丁寧な言葉遣いで穏やかな感じの人なのに、将棋を打ち始めると人格変わっちゃうの可愛くて好きです。

 

御船千早

初回に10万も高校生からふんだくるのでびっくりです。たっか?!って二度見する勢いでした。でも彼女のコープアビリティすごく役立つので、かなり優先度高めにコープを上げさせてもらってます。主人公を5000円で絆を買う男にしてしまっている…。

 

ジュスティーヌ・カロリーヌ

やっとジュスカロとコープ結べました。一緒に2度ほどお出かけしたのですが、もう本当にかわいい。永遠とジュスカロとお出かけできるな…と思う。

 

芳澤かすみ

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新たな出会いでは無いですが、この3人でのイベントでかすみちゃんの意見がとても新鮮でした。

今までは怪盗団を信じるか否か、怪盗団に正義はあるか否かを論点にする人が多い中で、努力という成長を止めてしまうという点で怪盗団を否定するかすみちゃんは好きです。しっかり自分の意見を持っているんだなぁと思う場面でした。彼女とのコープは5までなので既にMAXになっているのですが、まだまだ彼女のことを知らないので今後もっと深く知れたらいいなと思います。

 

カネシロパレス

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パレス内の暗号ですね。自分が今まで言われてきた言葉を暗号にしているカネシロに少し同情もしました。他者に蔑まれてきた事を忘れないようにしているのかなと思うと、何とも悲しい男だなって。

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ここの、レッテルに関して真っ先に意見したのが竜司なのは好きでした。(だが、まだ竜司の株は上がらない)ジョーカー・スカル・パンサーはそれぞれレッテルを貼られて学校内で居場所がなかった似た者同士だから、

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マダラメに引き続き、またしてもカネシロからも最後に謎の悪党について耳にすることになりました。特捜部長あたりも、この異世界の事を知ってるので、最終的にはと戦うことになるのかな…

 

オマケ

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街中の人の自撮りに自然と映り込む主人公。心が女性な人がちょこちょこ居て、その人の話を聞いてみるとちょっとおもしろくて好き。

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カネシロ改心前と後で、明智くんから怪盗団に変わってるあたり、明智くん人気が落ちつつあるのを感じました。この学校の生徒は特に流されやすいので。

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パレス内にある電源タップを蹴って壊しまくる主人公。この足癖悪めのジョーカーが何故か無性に好きで、蹴る度に上手くスクショ撮ろうと頑張っていました。いい場面を残せて満足です。

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こちらはステルス中の一枚です。パンサー余裕すぎませんか?めっちゃ笑いました。今まで全く気付かなかったです。

 

それではこれにて感想Part3終わり!